テニスラケットに関する説明は、文字情報が中心。メーカーのカタログやWEBに載っている言葉が、ラケットのどの部分、何の機能について言っているのかを知らなければ、その意味を正しく理解できません。今回はラケット各部の基本的な呼び方について紹介しましょう。
◆フェイス(ヘッド)
ストリングが張られている打球面のこと。「面」というとフレームを含まない、その内側だけを指すが、一般的にはフレームを含んで呼ばれる。英語では「ヘッド」と呼ぶ。
◆バンパー(バンパーガード)
フレームを地面などの衝突から守り、性能的にダメージを防ぐため、フレームのトップ部分に装着される樹脂パーツ。割れや傷などの破損が激しくなったら交換すべき。
◆グロメット
フレームのストリング(ガット)とストリング孔との間にあって、ストリングがフレームに直接接触しないように守る器具。
◆グロメット筒
グロメットの先部分のことで、フレームの面内側に突き出してストリングとストリング孔との接触を防ぐ。割れたり欠けるたりすると、糸切れの原因になることもある。
◆フレームサイド
ラケットの外周面。その厚さに変化を持たせて、フレームの剛性をコントロールしたり、サイドの面に凹凸を設けることでしなりにくくするなど、設計上の工夫が表れる。 ◆グリップ(ハンドル)
ラケットを握る部分。ブランドやモデルによって、形状やサイズ感が違う。グリップ内には、フレームから伝わる衝撃や振動をコントロールして、打感をマイルドにする機能が内蔵されることもある。
◆シャフト
グリップ部とフェイス部をつなぐ部分。昔のウッド時代は1本だったために「軸」を指す呼び名が与えられた。現在ではほぼ全てのラケットがグリップ上部から二股に分かれてフェイスを支える。二股シャフトは、1本シャフトよりもねじれ剛性が高い。
◆スロート
シャフト間に三角形状に広がった部分で、空気抵抗を少なくするために広く空洞になっている。
◆ブリッジ
フェイス下部でメインストリング(縦糸)を支える部分。インパクトに最も重要な「6本~10本のメインストリング」を支え、1打ごとに大きな力がかかるため、非常に高い強度を求められる。
◆ダブルブリッジ
通常のブリッジの下部、つまりスロート部にもう1本のバーが渡される構造。カーボン製ラケットが登場した頃はまだシャフトのねじれ剛性が高くなかったため、ねじれにくくしてコントロール性を高める目的で採用された。
◆バットキャップ
グリップ部で最も手元側の端部分。硬式ラケットのグリップは基本的にストレートなため、ラケットが手から抜け飛ばないように、グリップの下側端を円錐状に広げている。キャップと呼ぶのは、グリップの下端部にキャップをはめて作ってあるため。
文●松尾高司(KAI project)
※『スマッシュ』2015年12月号より抜粋・再編集
◆フェイス(ヘッド)
ストリングが張られている打球面のこと。「面」というとフレームを含まない、その内側だけを指すが、一般的にはフレームを含んで呼ばれる。英語では「ヘッド」と呼ぶ。
◆バンパー(バンパーガード)
フレームを地面などの衝突から守り、性能的にダメージを防ぐため、フレームのトップ部分に装着される樹脂パーツ。割れや傷などの破損が激しくなったら交換すべき。
◆グロメット
フレームのストリング(ガット)とストリング孔との間にあって、ストリングがフレームに直接接触しないように守る器具。
◆グロメット筒
グロメットの先部分のことで、フレームの面内側に突き出してストリングとストリング孔との接触を防ぐ。割れたり欠けるたりすると、糸切れの原因になることもある。
◆フレームサイド
ラケットの外周面。その厚さに変化を持たせて、フレームの剛性をコントロールしたり、サイドの面に凹凸を設けることでしなりにくくするなど、設計上の工夫が表れる。 ◆グリップ(ハンドル)
ラケットを握る部分。ブランドやモデルによって、形状やサイズ感が違う。グリップ内には、フレームから伝わる衝撃や振動をコントロールして、打感をマイルドにする機能が内蔵されることもある。
◆シャフト
グリップ部とフェイス部をつなぐ部分。昔のウッド時代は1本だったために「軸」を指す呼び名が与えられた。現在ではほぼ全てのラケットがグリップ上部から二股に分かれてフェイスを支える。二股シャフトは、1本シャフトよりもねじれ剛性が高い。
◆スロート
シャフト間に三角形状に広がった部分で、空気抵抗を少なくするために広く空洞になっている。
◆ブリッジ
フェイス下部でメインストリング(縦糸)を支える部分。インパクトに最も重要な「6本~10本のメインストリング」を支え、1打ごとに大きな力がかかるため、非常に高い強度を求められる。
◆ダブルブリッジ
通常のブリッジの下部、つまりスロート部にもう1本のバーが渡される構造。カーボン製ラケットが登場した頃はまだシャフトのねじれ剛性が高くなかったため、ねじれにくくしてコントロール性を高める目的で採用された。
◆バットキャップ
グリップ部で最も手元側の端部分。硬式ラケットのグリップは基本的にストレートなため、ラケットが手から抜け飛ばないように、グリップの下側端を円錐状に広げている。キャップと呼ぶのは、グリップの下端部にキャップをはめて作ってあるため。
文●松尾高司(KAI project)
※『スマッシュ』2015年12月号より抜粋・再編集