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キリオスが左ヒザのケガで楽天OP準々決勝を直前に棄権!「ウォームアップで痛みを感じた」<SMASH>

渡辺隆康(スマッシュ編集部)

2022.10.07

前日までは強烈なショットと巧みなタッチを見せ、単複で勝ち進んでいたキリオスだが、左ヒザの痛みから突然の棄権となった。写真:田中研治(THE DIGEST写真部)

 試合開始直前になって、衝撃的な発表が流れた。ニック・キリオスが突然の棄権――。

 東京・有明テニスの森公園で開催中の「楽天ジャパンオープンテニス」(10月3日~9日/ハードコート/ATP500)。10月7日のナイトセッション1試合目に、2016年覇者のキリオス(オーストラリア/世界ランク20位)と、今大会第3シードのテイラー・フリッツ(アメリカ/同11位)の準々決勝屈指の好カードが組まれていた。

 しかしキリオスは左ヒザのケガを理由に、棄権を決断。詳細についてこう語った。

「この1年間とてもいいプレーを続けてきたが、USオープンの頃からヒザの状態に多少懸念があった。家に戻って休むべきところを、十分な休みを取らなかったのが原因だと思う。タナシ(コキナキス)と練習していた時にちょっと違和感があったので、今後の大会のことも考慮し、ここで休む必要があると判断した」

 単複出場したことによる影響は否定したキリオス。あくまで以前からの故障で、「今日、ウォームアップをしている時に、ちょっと痛みを感じた」と説明した。
 
 楽天オープン6年ぶりのタイトルを絶たれたキリオスは、「日本の大会を途中で棄権しなくてはならないことをとても残念に思っている。とても好きな大会なんだ。ここまで4試合全て勝ってきて、単複とも優勝できるのではと感じていたのに」と悔しさをあらわにした。そして「必ず来年戻ってきて、プレーするつもりでいる」と日本のファンに約束した。

 なお、この後キリオスは母国オーストラリアに戻って休養した後、バーゼル(10月24日~30日/ATP500)、パリ(10月31日~11月6日/ATP1000)への出場を目指すとしている。

 一方、不戦勝となったフリッツは、10月8日の準決勝でデニス・シャポバロフ(カナダ/22位)と対戦する。先週、新型コロナウイルス感染で隔離生活を送り、体力的に不安のあるフリッツにとっては、貴重な休養になったはず。準決勝は見応えのある試合を期待したい。

取材・文●渡辺隆康(スマッシュ編集部)

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