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海外テニス

楽天OP決勝はキャリアハイ更新中のフリッツとティアフォーの仲良し対決「タフな試合になる」<SMASH>

赤松恵珠子(スマッシュ編集部)

2022.10.08

楽天オープン決勝進出を決めたティアフォー(左)とフリッツ(右)。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

楽天オープン決勝進出を決めたティアフォー(左)とフリッツ(右)。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

 東京・有明テニスの森公園で開催中の「楽天ジャパンオープンテニス」(10月3日~9日/ハードコート/ATP500)。10月8日には、シングルス準決勝が行なわれた。

 1つ目の試合は第4シードのフランシス・ティアフォー(アメリカ/19位)と韓国のクォン・スンウ(120位)。試合はランキング差を感じさせないほど競ったものとなる。ティアフォーが第1セットを先取すると、第2セットではクォンが攻撃を畳みかけて6-0で奪う。クォンはストロークで思い切りよく打ち込んだかと思えばネットでポイントを取り、様々な球種を駆使してサービスエースも奪った。

 ファイナルセットではティアフォーがレベルを上げて5-2とリード。クォンも簡単には諦めず追い上げを見せたが、最後はティアフォーが時速215キロのサービスを叩きこみ、6-2、0-6、6-4で試合を決めた。

 勝利後にカメラに書いたメッセージは「One more」。もちろん、優勝まであと1つという意味。決勝の相手が同郷のテイラー・フリッツになった場合について聞かれると、「友人だし対戦できたら素晴らしい。彼はサービスがいいし、フォアもいい。強い方が勝てばいい。タフな試合になると思う」と語った。
 
 もう1つの準決勝は第3シードのフリッツ(アメリカ/11位)と第7シードのデニス・シャポバロフ(カナダ/22位)。コロナの隔離期間が空けたばかりで体調が心配されたフリッツと、前週の韓国で決勝に進出した好調なシャポバロフの対戦だ。

 強烈なサービスを放ち主導権を握るフリッツが第1セットを先取。第2セットはタイブレークで失いファイナルセットへ。先にリードされるも、シャポバロフのミスが続いたチャンスの見逃さずに追いつく。ブレークポイントで渾身のロブを上げた後に転んでしまったが、そのロブはベースライン上に落ちてブレークに成功。6-3、6-7(5)、6-3で決勝戦進出を決めた。

 フリッツがカメラに書いたメッセージは「10」。この勝利により、自身初となるトップ10入りが確定したのだ。試合後に「信じられないぐらいうれしい。(コロナで)7日間部屋にいて、この大会に出られないかと思った時もあった。朝早くの飛行機でここに来て、プレーをして、トップ10に入れて、決勝に来た。色々なことが短時間に起こった」と振り返った。

 決勝相手のティアフォーについては「16、17歳ぐらいからライバルで友人。(明日は)メンタルの準備が大切だと思う。何度も対戦しているし、接戦になると思う。サービスを良くすることに集中していきたい」と、ティアフォーと同じく接戦を予想した。

 2人の対戦成績は4勝1敗でフリッツがリード。そして2人とも現在キャリハイを更新中だ。お互いのプレーを知り尽くしているだけに、真っ向勝負の試合が見られそうだ。

取材・文●赤松恵珠子

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