東京・有明テニスの森公園で開催された「楽天ジャパンオープンテニス」(10月3日~9日/ハードコート/ATP500)は、10月9日にシングルス決勝が行なわれた。アメリカ人対決となった決勝は、テイラー・フリッツ(世界11位)がフランシス・ティアフォー(世界19位)に7-6(3)、7-6(2)で勝利して、楽天オープン初優勝を飾った。
アメリカ人同士で同じ24歳のフリッツとティアフォーの試合は、お互いのプレーをよく知っているだけに、競った内容になる。2人とも攻撃的なプレースタイルで、エースを取れるサービスも持っている。得意のフォアのクロスでラリーが続いた時には、強烈なショットの応酬となり会場がどよめいた。
バックのクロスラリーも、どちらが仕掛けるのか息をのむ展開となるが、ティアフォーがスライスやドロップショットをミックスしてくるのに対し、フリッツは安定してしっかりと返球していった。
競った内容で勝敗を分けたのは、少し上回ったフリッツの安定感だろう。タイブレークでフリッツはミスらしいミスをしていない。加えて「サービスが信じられないぐらい良く、確率が下がらなかった。タイブレークでもファーストサービスは1度もミスしなかったのではないかと思う」とフリッツが言うサービスの精度。試合を通して2人とも12本のサービスエースを放っているが、ダブルフォールトはティアフォーの4に対してフリッツは0だった。
この決勝の結果により、2人の対戦成績はフリッツの5勝1敗となった。ティアフォーは試合後に「良いテニスはしていると思う。今日はチャンスがあると思って挑んだけど、こういう結果になった」と残念がりながらも、「若い時から彼は少し先を行っている。自分はすぐ後ろにいると思う」と、その姿を追いかけるつもりだ。
フリッツもティアフォーについて「彼はこの数か月とても絶好調で、まるで昨年に自分が経験した道を今通っているよう。だから、このままレベルアップしていけば、来年の今ごろはトップ10に入っているかも」とエールを送った。優勝については「信じられないほど素晴らしいことが起こった。ビッグタイトルを手にし、レースランキングのポジションも上がった。予想していたよりも素晴らしい結果になった」と喜んだ。
月曜日のランキングでは、フリッツは8位に、ティアフォーは17位にランクアップする予定だ。共にキャリアハイを更新中の彼らは、テニス界を盛り上げる存在になってくれるだろう。
なお、同日に行なわれたダブルス決勝は、マッケンジー・マクドナルド/マルセロ・メロ(アメリカ/ブラジル)組が第3シードのラファエル・マトス/ダビド・ベガエルナンデス(ブラジル/スペイン)組に6-4、3-6、10-4で、勝利して優勝を決めている。
取材・文●赤松恵珠子
【楽天OP決勝 PHOTO】ティアフォーを退け今季ツアー3勝目!テイラー・フリッツが楽天オープン優勝!
アメリカ人同士で同じ24歳のフリッツとティアフォーの試合は、お互いのプレーをよく知っているだけに、競った内容になる。2人とも攻撃的なプレースタイルで、エースを取れるサービスも持っている。得意のフォアのクロスでラリーが続いた時には、強烈なショットの応酬となり会場がどよめいた。
バックのクロスラリーも、どちらが仕掛けるのか息をのむ展開となるが、ティアフォーがスライスやドロップショットをミックスしてくるのに対し、フリッツは安定してしっかりと返球していった。
競った内容で勝敗を分けたのは、少し上回ったフリッツの安定感だろう。タイブレークでフリッツはミスらしいミスをしていない。加えて「サービスが信じられないぐらい良く、確率が下がらなかった。タイブレークでもファーストサービスは1度もミスしなかったのではないかと思う」とフリッツが言うサービスの精度。試合を通して2人とも12本のサービスエースを放っているが、ダブルフォールトはティアフォーの4に対してフリッツは0だった。
この決勝の結果により、2人の対戦成績はフリッツの5勝1敗となった。ティアフォーは試合後に「良いテニスはしていると思う。今日はチャンスがあると思って挑んだけど、こういう結果になった」と残念がりながらも、「若い時から彼は少し先を行っている。自分はすぐ後ろにいると思う」と、その姿を追いかけるつもりだ。
フリッツもティアフォーについて「彼はこの数か月とても絶好調で、まるで昨年に自分が経験した道を今通っているよう。だから、このままレベルアップしていけば、来年の今ごろはトップ10に入っているかも」とエールを送った。優勝については「信じられないほど素晴らしいことが起こった。ビッグタイトルを手にし、レースランキングのポジションも上がった。予想していたよりも素晴らしい結果になった」と喜んだ。
月曜日のランキングでは、フリッツは8位に、ティアフォーは17位にランクアップする予定だ。共にキャリアハイを更新中の彼らは、テニス界を盛り上げる存在になってくれるだろう。
なお、同日に行なわれたダブルス決勝は、マッケンジー・マクドナルド/マルセロ・メロ(アメリカ/ブラジル)組が第3シードのラファエル・マトス/ダビド・ベガエルナンデス(ブラジル/スペイン)組に6-4、3-6、10-4で、勝利して優勝を決めている。
取材・文●赤松恵珠子
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