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ナダルの復帰はいつになる? ATP会長がツアー最終戦への出場を熱望「彼が持ってない唯一のメジャータイトル」<SMASH>

中村光佑

2022.10.12

ナダルのATPファイナルズ最高成績は2010、13年の準優勝で、まだタイトルがない。ATP会長は今年の大会への出場を熱望する。(C)Getty Images

 ATP(男子プロテニス協会)の会長を務めるアンドレア・ガウデンツィ氏(イタリア/49歳)がテニス系海外メディア『UBITENNIS』の独占インタビューに応じ、数日前に父親となった元世界王者のラファエル・ナダル(スペイン/現世界ランク2位)の「Nitto ATPファイナルズ」(11月13日~20日/イタリア・トリノ/ハードコート/シーズン最終戦)の出場に期待を寄せていると語った。

 4回戦敗退に終わった9月の全米オープンで最終戦の出場権を獲得したナダル。今季は6月の全仏オープンで男子テニス史上最多となるグランドスラム22度目の優勝を達成するなど驚異的な強さを発揮してきたが、肋骨の疲労骨折や腹筋の断裂など度重なるケガにも見舞われてきた。

 9月のレーバー・カップでは同大会で現役を引退した盟友のロジャー・フェデラー(スイス)とのペアでダブルスに出場したが、その試合を終えた直後に母国スペインに帰国。10月に入ってからはまだツアー大会に出場していない。

 だがそんな中で先日うれしいニュースが飛び込んできた。スペインのテニス専門メディア『Punto de Break』など複数の海外メディアによると、今年6月に妊娠したことが報じられた妻のマリア・フランシスカ・ペレロさんが、現地10月8日にナダルの故郷マヨルカの病院で第1子となる元気な男の子を出産したという。すでにナダルは自身のアカデミーで練習を再開しているが、しばらくの間は家族で過ごすことも予想されるため、ツアー復帰の時期は不透明な状況だ。
 
 それでもガウデンツィ氏は自身の母国で開催される最終戦にナダルが予定通り出場することを切望している。「まだわからないけど、来てほしい」と述べた上でこう続けた。

「彼はATPファイナルズで優勝したことがないので、プレーしてくれると思う。彼が、いつも最終戦がクレーコートではなくハードコートで行なわれることに不満を持っているのは理にはかなっているが、それはスケジュールを考えるとやむを得ない。だがとにかく最終戦は彼のトロフィーキャビネットにはない唯一のメジャータイトルだから、彼自身もぜひとも優勝したい大会だと思っているのではないか」

 現時点では10月31日から行なわれる「ロレックス・パリ・マスターズ」(フランス・パリ/ハードコート/ATP1000)にもエントリーしているナダル。場合によっては近々シーズン終了を告げる可能性もあるが、くれぐれも無理のない範囲で調整を進めてほしい。

文●中村光佑

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