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国内テニス

全日本テニス選手権、女子決勝は坂詰姫野が持ち味を発揮して初優勝!「全試合で満足のいくプレーができた」<SMASH>

スマッシュ編集部

2022.10.29

今大会前の海外遠征で自信を付けたという坂詰姫野が優勝まで1セットも落とさずに初優勝を飾った。写真:滝川敏之

今大会前の海外遠征で自信を付けたという坂詰姫野が優勝まで1セットも落とさずに初優勝を飾った。写真:滝川敏之

 テニスの日本チャンピオンを決める「大正製薬リポビタン 全日本テニス選手権97th」(10月22日~30日/有明コロシアムおよび有明インドアコート)。10月29日には女子シングルス決勝と男子シングルス準決勝など3試合が行なわれた

 同門対決となった女子シングルス決勝は、第1シードの坂詰姫野が6-3、6-3のストレートで第5シードの小堀桃子を破って初優勝した。

 5年連続5度目の出場となる坂詰にとって「全日本は毎年緊張して1回戦からうまくプレーできない大会」であったが、今年は長期にわたる海外遠征を経験したことで「いい状態」で大会に入れ、決勝までの4試合は全てストレートで勝利していた。

 決勝でもその勢いに衰えは見られなかった。自身でも武器の一つとして認める軽快なフットワークを駆使し、厳しいボールに対してもしっかりと腕を振り切って伸びのあるボールをコートに突き刺す。対する小堀は打球に緩急を織り交ぜながらチャンスを伺うが、冷静に打球を見極めながら巧みにコースを打ち分ける坂詰がリードを広げていく。

 坂詰は2度のブレークの末に第1セットをものにすると、さらにギアを上げて第2セットへと突入。第3ゲームに訪れた最初のブレークチャンスをきっちりと奪うと、4-3で迎えた第8ゲームでは一時相手に流れが傾きかけた場面で気合のサービスエースを決めるなど隙を与えず、5-3と突き放す。

 第9ゲームで訪れたマッチポイントでは「最初の2本はミスが出たが、ここまで来たらやるしかない」と気持ちを切り替え、6度にわたるマッチポイントの末に大一番にピリオドを打った。終わってみれば全5試合全てストレート勝ち。第1シードを守り切った坂詰は「全試合で満足のいくプレーができた」と今大会を振り返った。
 
 一方、男子準決勝の第1試合は、第1シードの今井慎太郎が6-1、7―5で片山翔を破り決勝戦に名乗り。昨年の本大会では準優勝に終わっている今井は決戦に向けて「とにかく目の前の試合に集中するだけ」と語る。

 男子準決勝の第2試合は関口周一 と伊藤竜馬が対戦。「自分のできることをやり通そうと思った」関口が6-4、6-4で勝利し、決勝で今井と初タイトルを懸けて戦う。

 大会最終日となる10月30日(日)は、男子シングルス決勝のほか、男子ダブルスと女子ダブルス決勝が実施される。女子ダブルス決勝には、シングルスで準優勝に終わった小堀桃子が登場。「シングルスの悔しい気持ちをダブルスに向けたい」と頂点を目指して戦う。

◆女子シングルス決勝の結果(10月29日)
坂詰姫野(橋本総業ホールディングス)① 6-3 6-3 小堀桃子(橋本総業ホールディングス)

◆男子シングルス準決勝の結果

今井慎太郎(イカイ)① 6-1 7-5 片山翔(伊予銀行)⑧
関口周一(Team REC)④ 6-4 6-4 伊藤竜馬(橋本総業ホールディングス)⑫ 

※丸数字はシード

取材・文●小松崎弘(スマッシュ編集部)

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