今年4月にイギリス・ロンドンで行なわれた自身の破産宣告をめぐる裁判で、禁錮2年6カ月の実刑判決を受けた男子テニス元世界ランク1位のボリス・ベッカー(ドイツ/54歳)。その彼が12月にも刑務所を出所し、母国ドイツに送還される見込みであることが明らかになった。
2017年に破産宣告を受けた後、現役時代に獲得したトロフィー9個やメダルなどの資産を隠したとして、破産法の下で24件の罪に問われたベッカー。
今年4月8日に開かれた陪審裁判では、トロフィーなどを引き渡さなかったとする9件や150万ユーロ(約2億2800万円)以上の財産を隠蔽したとする7件などについては無罪とされたものの、財産開示の不履行と債務隠しの2件など計4件については有罪が確定。最大で禁錮7年の実刑判決を受ける可能性が浮上していたが、同月29日に行なわれた最終審理で裁判官から2年6カ月の禁錮刑を言い渡された。
だがイギリスの大手タブロイド紙『The Sun』によると、ベッカーは英国内で定められている早期釈放制度の適用が認められ、収監から1年も経たないうちに自由の身となることが決定したという。
ベッカーが収容されていたとされる刑務所の関係者は、早期釈放制度の具体的な詳細について「この制度は、英国からの退去義務が課されている定刑に服している外国人であれば、刑期の最も早い釈放時点の12カ月前までに刑務所から退去し、出所した者を国外に追放することができるものだ」と説明。
これに則る形で2012年からイギリスに居住していたベッカーが、「クリスマス(12月25日)に間に合うようにドイツに送還されるという計画」に合意し、仮釈放で刑期を終える見通しとなったようだ。
今回の早期釈放の決定を受け、ベッカーの元広報担当者は喜びのコメントを発表。「ボリス(ベッカー)が早期釈放の権利を得てドイツに戻れるのは、彼にとって喜ばしいことだ。クリスマスに家族と再会できることも、彼と彼の家族にとっても大きな意味を持つと確信している」と話した。
文●中村光佑
【PHOTO】数々の栄冠を手にしたベッカー現役当時のフラットサービス分解写真
2017年に破産宣告を受けた後、現役時代に獲得したトロフィー9個やメダルなどの資産を隠したとして、破産法の下で24件の罪に問われたベッカー。
今年4月8日に開かれた陪審裁判では、トロフィーなどを引き渡さなかったとする9件や150万ユーロ(約2億2800万円)以上の財産を隠蔽したとする7件などについては無罪とされたものの、財産開示の不履行と債務隠しの2件など計4件については有罪が確定。最大で禁錮7年の実刑判決を受ける可能性が浮上していたが、同月29日に行なわれた最終審理で裁判官から2年6カ月の禁錮刑を言い渡された。
だがイギリスの大手タブロイド紙『The Sun』によると、ベッカーは英国内で定められている早期釈放制度の適用が認められ、収監から1年も経たないうちに自由の身となることが決定したという。
ベッカーが収容されていたとされる刑務所の関係者は、早期釈放制度の具体的な詳細について「この制度は、英国からの退去義務が課されている定刑に服している外国人であれば、刑期の最も早い釈放時点の12カ月前までに刑務所から退去し、出所した者を国外に追放することができるものだ」と説明。
これに則る形で2012年からイギリスに居住していたベッカーが、「クリスマス(12月25日)に間に合うようにドイツに送還されるという計画」に合意し、仮釈放で刑期を終える見通しとなったようだ。
今回の早期釈放の決定を受け、ベッカーの元広報担当者は喜びのコメントを発表。「ボリス(ベッカー)が早期釈放の権利を得てドイツに戻れるのは、彼にとって喜ばしいことだ。クリスマスに家族と再会できることも、彼と彼の家族にとっても大きな意味を持つと確信している」と話した。
文●中村光佑
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