数年前まで大学テニスからプロに転向する選手はかなり少なかったものだが、近年は増加傾向にある。特にこの秋は大学4年生が卒業を待たずに続々とプロに転向している。
日本テニス協会(JTA)は10月の常務理事会で8人の新規プロフェッショナル登録を承認したが、そのうちの4人が大学生だった。下記の選手が11月1日付けでプロ活動を認められた選手たちだ。
〈トーナメントプロ〉
・白石光(早稲田大学)
・佐藤南帆(慶応義塾大学)
・永田杏里(慶応義塾大学)
〈レジスタードプロ〉
・大植駿(関西大学→村田精工)
白石は2020年のインカレチャンピオンで、現在JTAランキング(11月29日時点)では学生最高位の22位につけている。佐藤は19年に1年生でインカレに優勝し、ユニバーシアードも制して世界の学生女王となった逸材だ。JTAランクは学生最高の19位。永田は春の関東学生を21年、22年と連覇。大植は今年のインカレダブルスで準優勝した選手だ。
さらに11月のJTA常務理事会では、大学生2人の新規プロ登録(12月1日付けのプロ活動)が承認された。
〈トーナメントプロ〉
・松田康希(関西大学)
・阿部宏美(筑波大学)
松田は今年のインカレチャンピオン。阿部は20年のインカレ女王で、JTA26位に位置する。
11月、12月付けでのプロ転向が相次いでいるのは、夏のインカレ、9~10月の大学地域リーグや全日本大学対抗王座決定試合といった主要大会が終わったことが関係している。プロになると学生大会には出場できない。一方、アマチュアだと全日本選手権などのオープン大会で活躍しても賞金をもらえない(日当のみ支給)。
卒業後プロになろうと考えている学生は、大学主要大会が終わった時点で少しでも早く転向し、賞金を手にして準備したいと思うのが人情だろう。まだ今週開催のインカレ室内が残ってはいるが、4年生の場合それよりもプロ活動を取るのは理解できる。
ちなみにある学生は、10月中旬の大学王座と、同下旬の全日本選手権の間にプロ転向できないかと考えたそうだが、毎月1日付けのため無理だったそうだ。
学生であっても、国内外への遠征をはじめ選手活動にかかる費用は変わらない。早めに手にした賞金を、今後のプロ活動に生かしてほしいものだ。
構成●スマッシュ編集部
【PHOTO】松田康希が優勝! 2022年度インカレ決勝スナップ集
日本テニス協会(JTA)は10月の常務理事会で8人の新規プロフェッショナル登録を承認したが、そのうちの4人が大学生だった。下記の選手が11月1日付けでプロ活動を認められた選手たちだ。
〈トーナメントプロ〉
・白石光(早稲田大学)
・佐藤南帆(慶応義塾大学)
・永田杏里(慶応義塾大学)
〈レジスタードプロ〉
・大植駿(関西大学→村田精工)
白石は2020年のインカレチャンピオンで、現在JTAランキング(11月29日時点)では学生最高位の22位につけている。佐藤は19年に1年生でインカレに優勝し、ユニバーシアードも制して世界の学生女王となった逸材だ。JTAランクは学生最高の19位。永田は春の関東学生を21年、22年と連覇。大植は今年のインカレダブルスで準優勝した選手だ。
さらに11月のJTA常務理事会では、大学生2人の新規プロ登録(12月1日付けのプロ活動)が承認された。
〈トーナメントプロ〉
・松田康希(関西大学)
・阿部宏美(筑波大学)
松田は今年のインカレチャンピオン。阿部は20年のインカレ女王で、JTA26位に位置する。
11月、12月付けでのプロ転向が相次いでいるのは、夏のインカレ、9~10月の大学地域リーグや全日本大学対抗王座決定試合といった主要大会が終わったことが関係している。プロになると学生大会には出場できない。一方、アマチュアだと全日本選手権などのオープン大会で活躍しても賞金をもらえない(日当のみ支給)。
卒業後プロになろうと考えている学生は、大学主要大会が終わった時点で少しでも早く転向し、賞金を手にして準備したいと思うのが人情だろう。まだ今週開催のインカレ室内が残ってはいるが、4年生の場合それよりもプロ活動を取るのは理解できる。
ちなみにある学生は、10月中旬の大学王座と、同下旬の全日本選手権の間にプロ転向できないかと考えたそうだが、毎月1日付けのため無理だったそうだ。
学生であっても、国内外への遠征をはじめ選手活動にかかる費用は変わらない。早めに手にした賞金を、今後のプロ活動に生かしてほしいものだ。
構成●スマッシュ編集部
【PHOTO】松田康希が優勝! 2022年度インカレ決勝スナップ集