多くのアマチュアは自分自身でゲームの判定を下す「セルフジャッジ」でテニスの試合をしています。「自分で判定するなら簡単」と思う方もいるかもしれませんが、それは大間違い。いい加減な判定によってトラブルを起こすことが多々あるからです。
そうしたトラブルなしで試合を楽しむには、とにかくルールに詳しくなることが大切です。テニス専門誌「スマッシュ」では、元プロ選手で現在公認審判員も務める岡川恵美子氏にケース別でルールについて解説してもらいました。
今回は「試合中にストリング(ガット)が切れた」場合のルールです。プレーヤーは別のラケットを取りにコート外に出て行ってもいいのでしょうか?
結論から言いますと、コート外にラケットを取りに行っても構いません。ただし、勝手に試合中に外へ出ることはできません。ロービングアンパイアの許可が必要です。
また、コート外に出ても規定の時間内に戻らないと「不当なゲームの遅延」となりコードバイオレーション(警告)が科せられます。制限時間は、ポイント間=25秒、ゲーム間=90秒、セット間=120秒以内です。
これが守れないと1回目は警告、2回目はポイントペナルティ、3回目はゲームペナルティとなります。例えばポイント後に外へ出て25秒を過ぎたら警告、さらに25秒を超えたらポイントペナルティという具合です。
賞金付きJTAランキング対象大会では、切れたストリングで次のポイントをプレーすることはできませんが、それ以外は「切れてしまったストリングでプレーを続けてもいい」としている大会もあります。
ですが大切なのは“試合の準備を怠らない”ことです。切れそうなストリングはよく見るとわかるもの。そういう場合は事前に新しいストリングに張り替える、あるいは友人からラケットを借りるなど、試合を想定して“準備”をすることです。それが試合に出る選手の責任(基本)ではないでしょうか。
構成●スマッシュ編集部
※2020年8月号より抜粋・再編集
【画像】「その判定、ちょっと待った!」試合で見かけるトップ選手と審判の熱いやりとり
そうしたトラブルなしで試合を楽しむには、とにかくルールに詳しくなることが大切です。テニス専門誌「スマッシュ」では、元プロ選手で現在公認審判員も務める岡川恵美子氏にケース別でルールについて解説してもらいました。
今回は「試合中にストリング(ガット)が切れた」場合のルールです。プレーヤーは別のラケットを取りにコート外に出て行ってもいいのでしょうか?
結論から言いますと、コート外にラケットを取りに行っても構いません。ただし、勝手に試合中に外へ出ることはできません。ロービングアンパイアの許可が必要です。
また、コート外に出ても規定の時間内に戻らないと「不当なゲームの遅延」となりコードバイオレーション(警告)が科せられます。制限時間は、ポイント間=25秒、ゲーム間=90秒、セット間=120秒以内です。
これが守れないと1回目は警告、2回目はポイントペナルティ、3回目はゲームペナルティとなります。例えばポイント後に外へ出て25秒を過ぎたら警告、さらに25秒を超えたらポイントペナルティという具合です。
賞金付きJTAランキング対象大会では、切れたストリングで次のポイントをプレーすることはできませんが、それ以外は「切れてしまったストリングでプレーを続けてもいい」としている大会もあります。
ですが大切なのは“試合の準備を怠らない”ことです。切れそうなストリングはよく見るとわかるもの。そういう場合は事前に新しいストリングに張り替える、あるいは友人からラケットを借りるなど、試合を想定して“準備”をすることです。それが試合に出る選手の責任(基本)ではないでしょうか。
構成●スマッシュ編集部
※2020年8月号より抜粋・再編集
【画像】「その判定、ちょっと待った!」試合で見かけるトップ選手と審判の熱いやりとり