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海外テニス

「まるでジェットコースターのようだった」ナダルが波乱の2022年を回想!「それを乗り越えられたカギ」にも言及<SMASH>

スマッシュ編集部

2022.12.16

36歳ながら2022年は全豪オープンと全仏オープン(写真)のグランドスラムを制覇したナダルが母国開催の表彰式で激動のシーズンを振り返った。(C)Getty Images

36歳ながら2022年は全豪オープンと全仏オープン(写真)のグランドスラムを制覇したナダルが母国開催の表彰式で激動のシーズンを振り返った。(C)Getty Images

「上昇気流があり、下降気流があり、まるでジェットコースターのようだった」

 2022年開催されたテニス四大大会(グランドスラム)のうち、全豪オープンと全仏オープンの2大会で優勝したラファエル・ナダル(スペイン/世界ランキング2位)は、激動のシーズンをこう振り返った。これは現地12月15日に開催された世界的な雑誌『Esquire』による「マン・オブ・ザ・イヤー 2022」の授賞式でナダルが口にしたものである。

 同誌によれば、授賞式にはスペインサッカーのレジェンドで80年代にレアル・マドリーの黄金期を築いたエミリオ・ブトラゲーニョ氏(現レアル・マドリー役員)をはじめ、元ポルトガル代表のペペ・ロドリゲス氏や人気俳優ミゲル・アンヘル・シルベストレ氏ら多くの有名人が出席。2022年で最も優秀な成績を収めた36歳の受賞を祝福した。

 2021年の全仏オープン以降は、左足のケガにより戦線を離脱。その後は再起を図ったものの回復に進展がほとんど見られず、一時は引退まで考えたというナダル。だが、満身創痍で臨んだ翌22年1月の全豪オープンでは、快進撃を演じて見事頂点までたどり着いた。そして、多くの人がもう戦えないだろうと思っていた6月の全仏では、左足の神経に毎日痛み止めを打ちながらコートに立ち、実に14度目の優勝を成し遂げたのである。
 
 授賞式でブトラゲーニョ氏は「あなたは皆のお手本であり、目標達成を夢見る全ての若者の参考になる存在です」と語り、ナダルがレアル・マドリーの熱烈なファンであることを受けて「マドリディスタ(マドリーのファン)の皆さん、彼は我々の誇りです」とその業績を称えた。

 受賞スピーチに立ったナダルは「本当にエキサイティングな1年だった。上昇と下降の繰り返しは、私のキャリアに少し似ている。そうしたなかで常に希望を捨てずにポジティブンさを保って前を見つめた。それが長いキャリアを築けているカギです」と語った。

 約1か月後には2023年シーズン最初のグランドスラムである全豪オープン(1月16日~29日/オーストラリア・メルボルン)が開幕する。同郷の若き王者カルロス・アルカラス(スペイン/同1位/19歳)をはじめ、同大会では優勝最多9回を誇るノバク・ジョコビッチ(セルビア/同5位)の参戦も決まっている。36歳のディフェンディングチャンピオンにとって連覇への道のりは前回以上に険しいのは確かだ。

 果たして「2022年に最も活躍した」と母国で評された男は、新シーズンにどんな姿を見せてくれるのか…。

構成●スマッシュ編集部

【PHOTO】ナダルが22度目のGS制覇! 全仏オープン2022の男子選手スナップ集!
 
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