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国内テニス

世界を渇望するジュニアたちが火花!「Yoshi's Cup」初日ラウンドロビンは富田悠太、前田透空が全勝通過<SMASH>

内田暁

2022.12.18

優勝者には活動支援金200万円が贈られる「Yoshi's Cup」。開会式で主催者の西岡良仁が参加ジュニアたちを激励。写真:渡辺隆康(スマッシュ編集部)

優勝者には活動支援金200万円が贈られる「Yoshi's Cup」。開会式で主催者の西岡良仁が参加ジュニアたちを激励。写真:渡辺隆康(スマッシュ編集部)

「実は去年、Yoshi's Cupを現地でチラッと見ていたんです」

 今年のYoshi's Cup参戦者の本山知苑は、四日市工業高校の2年生。昨年の同大会が鈴鹿市の「スポーツの杜」で開催された日、彼は同じ会場で行なわれていた試合に出場していた。

 主催者は、男子テニスの現役世界トップランカー西岡良仁。多くの視聴者がYouTubeで観戦し、優勝者には活動支援金も出る――。

 そんな華やかな大会の存在を知り、本山は「来年は自分も出たい」と胸に期したという。果たして本山は今年、16歳以下の全国大会、MUFG全国ジュニアテニストーナメントを制し、その功績でYoshi's Cup出場権を獲得する。

 今年で2回目となるこの大会は、12月17日と18日にかけて行なわれ、初日には8選手によるラウンドロビンを開催。18日には、ノックアウト方式による順位決定戦が行なわれる。本山はグループAにて2勝を挙げ、決勝トーナメントの席を確保した。
 
 その本山をも破りグループAトップに立ったのは、昨年準優勝の富田悠太だ。1年前に中学3年生だった富田は、今大会唯一の連続出場者。Yoshi's Cup出場の反響は大きく、「今年はジュニア大会に出ても、『ヨシズカップで見たよ』と声を掛けられたり、インスタで『今年も頑張ってください』とコメントをもらえた」という。

 今年高校に進学し、新たな拠点で「トレーニングに力を入れてきた」という16歳は、「力強いボールが打てている。トレーニングの成果が出ている」と言葉に力を込める。

「短期決戦は、流れを先につかんだ方が有利。自分のサービスゲームをしっかりキープし、甘いボールをボレーで決める展開に持ち込めば勝てる自信はある」

 第1シードの肩書きを背負い、狙うは頂点ただ一つだ。

 グループBでトップに立ったのは、先週開催のリポビタン国際ジュニア(ITFジュニア・グレード5)で、単複制した前田透空。前田もまた、昨年のこの大会をYouTubeで観戦し、「出たいな」の想いを募らせていた一人だ。

 だからこそ初戦のコートに立った時は、「楽しくて、プレッシャーもなく」プレーできた。ところが勝利が近づくと、「YouTubeでたくさんの人が見ているんだ……」の考えが「頭にチラついた」という。
 
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