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海外テニス

世界4位チチパスがアブダビのエキジビで初優勝「ツアーでも今日のようなプレーをしたい」<SMASH>

中村光佑

2022.12.19

ルブレフをフルセットの末に下したチチパス。良い流れで来季を迎えられそうだ。(C)Getty Images

ルブレフをフルセットの末に下したチチパス。良い流れで来季を迎えられそうだ。(C)Getty Images

 男子テニスのエキジビションマッチ「ムバダラ・ワールド・テニス・チャンピオンシップ」(12月16日~18日/UAE・アブダビ/ハードコート)は、大会最終日の現地12月18日にシングルス決勝を実施。世界ランク4位のステファノス・チチパス(ギリシャ)が、同8位のアンドレイ・ルブレフ(ロシア)を6-2、4-6、6-2のフルセットで下し、大会初優勝を飾った。

 現地12月16日に実施されたキャメロン・ノーリー(イギリス/14位)との初戦を突破した24歳のチチパスは、翌17日に行なわれた準決勝でキャスパー・ルード(ノルウェー/3位)をストレートで撃破。前回大会覇者であるルブレフとの決勝に駒を進めていた。

 迎えた優勝決定戦では序盤からチチパスが試合を優位に進め、早くも4-0とリードを広げる。第6ゲームではルブレフに2度のブレークポイントを握られるも、ここを何とか凌ぎ切り、そのまま1セットアップとする。

 続く第2セットは終盤までお互いに一歩も譲らない展開に。だが、自身のサービスゲームとなった第10ゲームでブレークを献上し、セットオールに持ち込まれる。

 それでもファイナルセットでは、再び集中力を上げてルブレフのミスを誘い、第1ゲームで早々にブレークに成功。第3ゲームでもブレークを果たしたチチパスが接戦をものにした。
 
 アブダビで初タイトルを獲得したチチパスは、表彰式で開口一番、「素晴らしかったよ。コートに立っていてとても心地よかった」と喜びを表現。また、この1週間のパフォーマンスにも満足しているようで、すがすがしい表情で来季以降の自信につながったとも語った。

「コートカバーリングがよくできていた。サーブも安定していたし、それが自分をすごく助けてくれた。エキジビションであることはわかっているけど、ATPツアーの大会でも今日のようなプレーをしたいと思っている。いずれにしても、大きなプラスになったと思うし、これからもこの調子でやっていけたらと思う」

 なおチチパスは、12月29日からオーストラリアの3都市(シドニー・パース・ブリスベン)で開催される男女混合の国別対抗戦「ユナイテッドカップ」(ハードコート)で新シーズンをスタートする予定だ。今後のさらなる活躍に期待したい。

文●中村光佑

【PHOTO】「その判定、ちょっと待った!」チチパスはじめ、試合で見かけるトップ選手と審判の熱いやりとり

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