海外テニス

ナダルのコーチを辞めたロイグ氏を元全米女王スティーブンスが招聘!「私のチームに加わってくれてうれしい」<SMASH>

中村光佑

2022.12.22

約18年に及ぶナダルとの師弟関係を先ごろ解消したロイグ氏(写真左端)。注目されていた“新プロジェクト”はスティーブンス(写真右)のコーチに就くことだった。(C)Getty Images

 先日男子テニス元世界王者のラファエル・ナダル(スペイン/現2位)と約18年にも及ぶ師弟関係を解消したフランシスコ・ロイグ氏(スペイン/54歳)が、新たに女子元世界3位のスローン・スティーブンス(アメリカ/現37位)のコーチに就任したことが明らかになった。スペインのテニス専門メディア『Punto de Break』が報じている。

 ナダルは12月16日に更新した自身の公式ツイッターで19歳の頃から指導を受けてきたロイグ氏とのコーチ契約解消を報告した際、同氏への謝意を綴るとともに、「彼の個人的な新プロジェクトに幸運が訪れることを祈っています」と投稿していた。だが同投稿では"新プロジェクト"の具体的な詳細について触れることはなかった。

 そのロイグ氏の"新プロジェクト"の内容が現地12月21日に更新されたスティーブンス(@SloaneStephens)の公式ツイッターで明かされることに。テニスコートで撮影されたロイグ氏との2ショット写真と共に、「フランシス・ロイグ氏が新しいコーチとして私のチームに加わってくれたことをうれしく思います」と発表。
 
 またロイグ氏の母語であるスペイン語でも「フランシス・ロイグ氏が私のコーチとなることをうれしく思っています」と喜びのコメントを残している。

 2017年の全米オープンでグランドスラム初優勝を成し遂げ、翌18年の全仏オープンでも準優勝を収めた29歳のスティーブンス。WTAツアーでは7度タイトルを獲得しており、18年7月には自身初のトップ5入りも達成した実力者だ。だが以降は思うように大会で結果を残せず、昨年にはランキングも64位まで低迷した。

 それでも今季は2月のグアダラハラ・オープン(メキシコ・グアダラハラ/ハードコート/WTA250)で約4年ぶりのツアー優勝を果たし、グランドスラムでも全仏でベスト8に進出。徐々に調子を取り戻している。

 ナダルというレジェンドを指導した経験を持つロイグ氏のチーム加入は、スティーブンスにとっても心強いだろう。名コーチの温かいサポートを背に、来季はどんなパフォーマンスを見せてくれるのか注目したい。

文●中村光佑

【PHOTO】ベスト8に食い込んだスティーブンスをはじめ、全仏オープン2022で活躍した女子選手たち
 
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【画像】2ショットの写真を添えてロイグ氏のコーチ就任を喜ぶスティーブンスのツイッター