専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
海外テニス

「全力を尽くして戦う」ガン公表のナブラチロワ氏が治療に向け決意。解説予定の全豪はリモート出演に<SMASH>

中村光佑

2023.01.05

ガンが再発したナブラチロワは、来週からニューヨークで治療に入るという。「深刻だけど、まだ治せる」と前向きだ。(C)Getty Images

ガンが再発したナブラチロワは、来週からニューヨークで治療に入るという。「深刻だけど、まだ治せる」と前向きだ。(C)Getty Images

 四大大会のシングルスで通算18勝を誇る女子テニス元世界ランク1位のマルチナ・ナブラチロワ氏(チェコ/66歳)が、咽頭ガンと乳ガンを患っていることを公表した。

 当時53歳だった2010年4月にも乳ガンの診断を受けたものの、その後の懸命な治療で半年後には寛解に至ったナブラチロワ氏。テニス系海外メディア『UBITENNIS』によると、彼女は公式アンバサダーを務めた昨年11月の女子テニスシーズン最終戦「WTAファイナルズ」(アメリカ・フォートワース/ハードコート)の会場を訪れた際に、偶然喉のしこりに気付いた。

 そしてすぐさま受けた検査でステージ1の咽頭ガンが判明。同じくステージ1の乳ガンの併発も確認されたという。
 
 これに伴い、ナブラチロワ氏は1月2日にWTA(女子テニス協会)の公式サイトを通じてコメントを発表。「しばらくはつらいだろう」と複雑な心境をのぞかせながらも、「この二重苦は深刻なものだけど、まだ治すことはできる。私は良い結果を望んでいる。全力を尽くして戦う」と前向きな言葉を残した。また「現在の体調は良好であり、来週からニューヨークで治療を開始する」とも述べている。

 ナブラチロワ氏は米テニス専門チャンネル『Tennis Channel』で1月16日から29日まで開催される年内最初のグランドスラム「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/ハードコート)のコメンテーターを務めることとなっていたが、今回のガン発覚を受けてZoomでのリモート出演に切り替える予定だ。

文●中村光佑

【PHOTO】ナブラチロワをはじめ、レジェンドプレーヤーたちの希少な分解写真
 

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号