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【全豪オープンテニス】西岡良仁はベスト8進出ならず。圧倒された最初の2セットは「ああいう状況はほどんどない。それがたまたま」<SMASH>

スマッシュ編集部

2023.01.22

0-6、0-6から巻き返しを図ったが、押し切られてしまった西岡。(C)Getty Images

 テニスの四大大会「全豪オープン」(1月16日~29日/オーストラリア・メルボルン/ハードコート/グランドスラム)は、現地22日に大会7日目を迎え、男子シングルス4回戦を実施。第31シードの西岡良仁(日本/世界ランク33位)は、第18シードのカレン・ハチャノフ(ロシア/20位)に0-6、0-6、6-7(4)で敗れ、ベスト8進出とはならなかった。

 対戦相手のハチャノフは、強打なサービスとフォアハンドストロークを武器とするハードヒッターだ。過去の対戦は、西岡から1勝2敗。直近では、2022年のシティ・オープン(アメリカ・ワシントンD.C/ハードコート/ATP250)3回戦で対決し、西岡が7-6(2)、7-6(1)で勝利を飾っている。

 序盤から激しいストロークの打ち合いとなった第1セット、西岡は、ハチャノフの強力的なフォアハンドとドロップショットに翻弄され、第2ゲームでブレークを許す。その後もさらにミスを重ね、立て続けにゲームを落とすと、0-6で先取されてしまう。第1セットの時間は、わずか26分だった。
 
 さらに、第2セットも出だしから流れを掴むことができず、第2ゲームでハチャノフがブレーク。思うようにポイントを取れない西岡は、第4ゲームではフラストレーションからラケットを破壊する。それでも一方的な展開は変わらず、1ゲームも取れないまま、ハチャノフが2セットアップとした。

 第3セットも後がなくなった西岡は、第2ゲームでサービスダウン。しかし、第3ゲームを15-40から挽回し、ついにハチャノフのサービスをブレークすると、ここから互いにサービスキープが続く。タイブレークでは、4-4までミニブレークがなくハイレベルなプレーを披露したが、最後はハチャノフの3ポイント連取で決着。ストレートで敗北を喫してしまった。

 試合後の会見で西岡は、「1つは、前回のコートとサーフェスの違いがあったので、最初の数ゲームはフィットするのに時間がかかった。もう1つは、彼が前回負けていたので、フォアハンドでループ上に打つようにしてきているのは、対策を考えてきている部分だなと思った」と敗因を分析した。

 さらに、「(前回は)僕がバックハンドで早いタイミングでネットを取っていたので、(今回は相手が)それを嫌ってループ上に打ってきた。そのボールに対して、僕が中にうまく入れなかった」とコメント。最初の2セットで1ゲームも取れなかったことについては、「ああいう状況になることはほどんどない。今日はそれがたまたま起きてしまった」と話した。

 なお、勝利したハチャノフは準々決勝で、第10シードのフベルト・フルカチュ(ポーランド/11位)か、第29シードのセバスチャン・コルダ(アメリカ/31位)との対戦となる。

構成●スマッシュ編集部

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