大詰めを迎えている今年最初のテニス四大大会「全豪オープン」は現地1月28日に女子シングルス決勝が行なわれ、第5シードのアリーナ・サバレンカ(ベラルーシ/世界ランキング5位)と第22シードのエレーナ・ルバキナ(カザフスタン/同25位)が対戦。サバレンカが4-6、6-3、6-4で勝利し、グランドスラム初優勝を飾った。
24歳のサバレンカは女子選手屈指のパワーヒッターで、今回が初めてのグランドスラム決勝進出。過去に3度GS準決勝で敗れており、ついにその壁をクリアした。一方23歳のルバキナは昨年のウインブルドンチャンピオンで、フラット系の伸びのあるショットを武器にする。今大会では第1シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド/1位)ら3人のグランドスラム優勝経験者を破って、波に乗っている状態だ。
両者のこれまでの対戦成績はサバレンカの3戦全勝。しかしいずれもフルセットに及ぶ接戦で、どちらに分があるとはいいにくい。
決勝はサービス力のある2人の持ち味が発揮され、立ち上がりからサービスエースを奪い合う展開となった。ただ、サバレンカはセカンドサービスになると、ルバキナのアタックリターンに押され得点力が落ちる。
第3ゲーム、サバレンカはルバキナの狙いすましたリターンに手を焼き、40-0からサービスダウン。一度はブレークバックして4-4に追いつくが、第9ゲームではセカンドを叩かれるのを警戒してか2本のダブルフォールトを犯し、再びブレークされた。そのままルバキナが6-4で第1セットを先取。
しかし第2セットはサバレンカが粘りを見せる。苦しみながらもキープを続けるうちにリズムをつかみ、ラリーではルバキナの深いボールを下がらずに高い打点で叩いて、打ち勝つ場面が増えてくる。第4ゲームで先にサバレンカがブレーク。そのまま第2セットは6-3でサバレンカが奪い返した。
第3セットは互いの強打が真っ向からぶつかり合い、互角の攻防に。わずかでも弱気になると流れを失いそうな緊張感の中、最後まで厳しいコースに打ち抜き続けたのがサバレンカだ。7分近くに及んだ第7ゲーム、果敢なリターンからグラウンドスマッシュを決め、サバレンカが値千金のブレーク。4-3とリードする。
セカンドサービスのポイント獲得率も、第2セット以降は回復。最後まで集中してキープを続けたサバレンカが6-4でセットを奪い、初のグランドスラムタイトルを手にした。試合時間は2時間28分の熱戦だった。
この優勝でサバレンカは自己最高に並ぶ世界ランク2位に復帰。シフィオンテクの独走状態にある女子テニス界において、彼女を追う一番手の地位となった。ルバキナも自身初のトップ10入りが決定。これから女性テニスの勢力図がどうなっていくのか、にわかに面白くなってきた。
構成●スマッシュ編集部
【PHOTO】サバレンカはじめ全豪オープン2023で熱戦を繰り広げる女子選手たちの厳選写真!
24歳のサバレンカは女子選手屈指のパワーヒッターで、今回が初めてのグランドスラム決勝進出。過去に3度GS準決勝で敗れており、ついにその壁をクリアした。一方23歳のルバキナは昨年のウインブルドンチャンピオンで、フラット系の伸びのあるショットを武器にする。今大会では第1シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド/1位)ら3人のグランドスラム優勝経験者を破って、波に乗っている状態だ。
両者のこれまでの対戦成績はサバレンカの3戦全勝。しかしいずれもフルセットに及ぶ接戦で、どちらに分があるとはいいにくい。
決勝はサービス力のある2人の持ち味が発揮され、立ち上がりからサービスエースを奪い合う展開となった。ただ、サバレンカはセカンドサービスになると、ルバキナのアタックリターンに押され得点力が落ちる。
第3ゲーム、サバレンカはルバキナの狙いすましたリターンに手を焼き、40-0からサービスダウン。一度はブレークバックして4-4に追いつくが、第9ゲームではセカンドを叩かれるのを警戒してか2本のダブルフォールトを犯し、再びブレークされた。そのままルバキナが6-4で第1セットを先取。
しかし第2セットはサバレンカが粘りを見せる。苦しみながらもキープを続けるうちにリズムをつかみ、ラリーではルバキナの深いボールを下がらずに高い打点で叩いて、打ち勝つ場面が増えてくる。第4ゲームで先にサバレンカがブレーク。そのまま第2セットは6-3でサバレンカが奪い返した。
第3セットは互いの強打が真っ向からぶつかり合い、互角の攻防に。わずかでも弱気になると流れを失いそうな緊張感の中、最後まで厳しいコースに打ち抜き続けたのがサバレンカだ。7分近くに及んだ第7ゲーム、果敢なリターンからグラウンドスマッシュを決め、サバレンカが値千金のブレーク。4-3とリードする。
セカンドサービスのポイント獲得率も、第2セット以降は回復。最後まで集中してキープを続けたサバレンカが6-4でセットを奪い、初のグランドスラムタイトルを手にした。試合時間は2時間28分の熱戦だった。
この優勝でサバレンカは自己最高に並ぶ世界ランク2位に復帰。シフィオンテクの独走状態にある女子テニス界において、彼女を追う一番手の地位となった。ルバキナも自身初のトップ10入りが決定。これから女性テニスの勢力図がどうなっていくのか、にわかに面白くなってきた。
構成●スマッシュ編集部
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