男子テニス元世界ランク1位のラファエル・ナダル(スペイン/現6位)が、アメリカ・ラスベガスで出場を予定していたエキジビションマッチ「The SLAM」(3月5日に開催/ハードコート)の欠場を表明したことが明らかになった。スペインのテニス専門メディア『Punto de Break』など複数の海外メディアが報じている。
直近8試合で2勝6敗と黒星が先行している36歳のナダルは、先月ディフェンディングチャンピオンとして出場した年内最初のテニス四大大会「全豪オープン」のシングルス2回戦でマッケンジー・マクドナルド(アメリカ/現56位)と対戦した際に左股関節を負傷。試合後に更新した自身の公式SNSで「全治までは6~8週間が必要」と報告し、それから1週間後に受けたスペイン・バルセロナでの追加検査の結果についても「離脱期間は変わらない」と伝えていた。
昨年12月に自身の公式SNSを通じて同郷の前世界王者カルロス・アルカラス(19歳/現2位)と「来年3月にラスベガスでエキジビションマッチを行なう」と発表していたナダルだったが、今回の左股関節負傷を受けて出場辞退を決断。これに伴い36歳のレジェンドは以下のように無念の思いを明かすとともに、ファンや大会主催側への謝意を示した。
「ラスベガスのMGMグランドガーデンアリーナで、カルロス(アルカラス)と一緒にこの素晴らしいイベントに参加できないことはとても残念です。残念ながら、私の回復具合を考えると、プレーをする準備ができない見込みです」
「おそらく私はこのイベントでプレーするために別の機会を探し出し、その時に楽しむことができると思います。私とずっとコンタクトを取り合い、多くのサポートを提供し、快く(欠場に関して)理解を示してくれたファンやイベント主催者に感謝の気持ちを伝えたいです」
ナダルの欠場発表を受け、The SLAMは大会開催計画を変更。代役として参加するテイラー・フリッツ(アメリカ/7位)とフランシス・ティアフォー(アメリカ/15位)の2人が第1試合で対決し、その勝者が優勝者決定戦でアルカラスと対戦することとなった。
なお現時点でナダルは3月8日から開催されるマスターズ1000大会「BNPパリバ・オープン」(アメリカ・インディアンウェルズ/ハードコート/ATP1000)での復帰を予定しているものの、同時期に行なわれるラスベガスのエキジビションマッチを欠場するとなれば、インディアンウェルズのコートに立つのは難しいかもしれない。
また場合によっては4月初旬から始まる得意のクレーシーズンまでカムバックを遅らせる可能性も否定はできない。それでも今は1日も早い復帰へ向け、ケガの治療とリハビリに専念してもらいたいものだ。
文●中村光佑
【連続写真】ヒジ主導でテイクバックしてパワーを生み出す、ナダルのフォアハンド
直近8試合で2勝6敗と黒星が先行している36歳のナダルは、先月ディフェンディングチャンピオンとして出場した年内最初のテニス四大大会「全豪オープン」のシングルス2回戦でマッケンジー・マクドナルド(アメリカ/現56位)と対戦した際に左股関節を負傷。試合後に更新した自身の公式SNSで「全治までは6~8週間が必要」と報告し、それから1週間後に受けたスペイン・バルセロナでの追加検査の結果についても「離脱期間は変わらない」と伝えていた。
昨年12月に自身の公式SNSを通じて同郷の前世界王者カルロス・アルカラス(19歳/現2位)と「来年3月にラスベガスでエキジビションマッチを行なう」と発表していたナダルだったが、今回の左股関節負傷を受けて出場辞退を決断。これに伴い36歳のレジェンドは以下のように無念の思いを明かすとともに、ファンや大会主催側への謝意を示した。
「ラスベガスのMGMグランドガーデンアリーナで、カルロス(アルカラス)と一緒にこの素晴らしいイベントに参加できないことはとても残念です。残念ながら、私の回復具合を考えると、プレーをする準備ができない見込みです」
「おそらく私はこのイベントでプレーするために別の機会を探し出し、その時に楽しむことができると思います。私とずっとコンタクトを取り合い、多くのサポートを提供し、快く(欠場に関して)理解を示してくれたファンやイベント主催者に感謝の気持ちを伝えたいです」
ナダルの欠場発表を受け、The SLAMは大会開催計画を変更。代役として参加するテイラー・フリッツ(アメリカ/7位)とフランシス・ティアフォー(アメリカ/15位)の2人が第1試合で対決し、その勝者が優勝者決定戦でアルカラスと対戦することとなった。
なお現時点でナダルは3月8日から開催されるマスターズ1000大会「BNPパリバ・オープン」(アメリカ・インディアンウェルズ/ハードコート/ATP1000)での復帰を予定しているものの、同時期に行なわれるラスベガスのエキジビションマッチを欠場するとなれば、インディアンウェルズのコートに立つのは難しいかもしれない。
また場合によっては4月初旬から始まる得意のクレーシーズンまでカムバックを遅らせる可能性も否定はできない。それでも今は1日も早い復帰へ向け、ケガの治療とリハビリに専念してもらいたいものだ。
文●中村光佑
【連続写真】ヒジ主導でテイクバックしてパワーを生み出す、ナダルのフォアハンド