現在開催中の男子テニスツアー「BNPパリバ・オープン」（アメリカ・インディアンウェルズ／ハードコート／ATP1000）は、現地11日に男子シングルス２回戦が行なわれ、男子テニス世界ランク55位のアンディ・マリー（イギリス）が同109位のラドゥ・アルボット（モルドバ）に６－４、６－３のストレートで勝利。同大会では２年ぶりとなる３回戦進出を決めた。

　今回のストレート勝利はマリーにとって非常に価値のあるものとなった。というのも、今シーズンここまでで７つの白星を挙げているマリーは、そのすべてをフルセットで勝利していた。

　さらに昨シーズンまで遡れば、ストレートで勝利したのは10月のヒホン・オープン１回戦以来のことで、実に５カ月ぶりとなる。

　試合後にはTennisTVの公式ツイッターがこれに注目し、「速報：アンディ・マリーがストレートセットで試合に勝利！」と驚きをもってツイート。マリーもこの”いじり”に対し、「この（ストレート勝利の）感覚をすっかり忘れてしまっていたよ」とジョークを交じえて反応した。
  　さらにこの日、マリーはもう一つの偉大な記録を達成した。この勝利でハードコートでの通算の勝利数を491に伸ばしたマリーは、アメリカのレジェンド、ジミー・コナーズを抜いて勝利数単独５位に浮上したのだ。

　同記録の１位はロジャー・フェデラー氏の783勝で、これにノバク・ジョコビッチ（セルビア）の670勝、アンドレ・アガシ氏の592勝、ラファエル・ナダル（スペイン）の516勝と続いている。

　さらなる記録更新に向けて、マリーは３回戦で同胞のジャック・ドレイパー（イギリス）と対戦する予定だ。なお、両者は今回が初めての顔合わせとなる。

構成●スマッシュ編集部