プロテニス選手は、高度なショットをいとも簡単に叩き込む。なぜあんなボールが打てるのか? その秘訣をプロ本人に明かしてもらうシリーズ。今回は日本ランキング10位の加治遥選手の2回目、バックハンドを厚く叩くコツを語ってくれた。
* * *
両手打ちバックハンドは、打点を前にしすぎると腰が引けて手だけ前に行き、ボールに力が伝わらないので、私は気持ち引きつけて打つようにしています。その方が厚く当てられて、力が入るんです。もちろんグリップなど人それぞれ癖があると思いますが、私の場合はそうですね。
バックハンドでも回転はかけますが、フォアハンドみたいにはっきりと下から上の軌道で持ち上げるのではなく、タイミングを早く取ることを意識しています。前に入って、なるべくボールの上がりばなを捉えたいですね。
それと、両手バックはフォアほど腕の自由が利かないので、腕で振るというより、身体全体でボールに入っていくことが大切です。そして打つ瞬間は左手でバチンと力を加えるイメージがあります。そうすると、結構攻撃的なボールが行きますね。
(前回紹介した)フォアのトップスピンで相手をコートから追い出し、バックで早いタイミングで叩ければ、相手の時間を奪うことができるので有効です。
【プロフィール】加治遥/かじはるか
1994年9月25日、岡山県生まれ。165cm、55kg、右利き。園田学園女子大学を卒業後、プロ転向。パワフルなショットとオールラウンドな攻めを武器に、全日本選手権ベスト4、ITFツアー単6勝・複6勝などの実績を持つ。WTAランキング最高S283位、D131位。島津製作所所属。
構成●スマッシュ編集部
取材協力●UTRプロマッチ
※『スマッシュ』2020年11月号より再編集
【連続写真】厚い当たりで叩いた加治遥の両手打ちバックハンド『30コマの超分解写真』
* * *
両手打ちバックハンドは、打点を前にしすぎると腰が引けて手だけ前に行き、ボールに力が伝わらないので、私は気持ち引きつけて打つようにしています。その方が厚く当てられて、力が入るんです。もちろんグリップなど人それぞれ癖があると思いますが、私の場合はそうですね。
バックハンドでも回転はかけますが、フォアハンドみたいにはっきりと下から上の軌道で持ち上げるのではなく、タイミングを早く取ることを意識しています。前に入って、なるべくボールの上がりばなを捉えたいですね。
それと、両手バックはフォアほど腕の自由が利かないので、腕で振るというより、身体全体でボールに入っていくことが大切です。そして打つ瞬間は左手でバチンと力を加えるイメージがあります。そうすると、結構攻撃的なボールが行きますね。
(前回紹介した)フォアのトップスピンで相手をコートから追い出し、バックで早いタイミングで叩ければ、相手の時間を奪うことができるので有効です。
【プロフィール】加治遥/かじはるか
1994年9月25日、岡山県生まれ。165cm、55kg、右利き。園田学園女子大学を卒業後、プロ転向。パワフルなショットとオールラウンドな攻めを武器に、全日本選手権ベスト4、ITFツアー単6勝・複6勝などの実績を持つ。WTAランキング最高S283位、D131位。島津製作所所属。
構成●スマッシュ編集部
取材協力●UTRプロマッチ
※『スマッシュ』2020年11月号より再編集
【連続写真】厚い当たりで叩いた加治遥の両手打ちバックハンド『30コマの超分解写真』