テニスボールはラケットを使って打ちます。けれどもボールと直接触れるのは、ラケットに張られている「ストリング(糸)」です。そのためストリングの知識を深めることは、テニスの出来を左右するとても大切なことなのです。
知っているようで、あまり知られていないストリングのこと。そこでストリングやラケットに関する素朴な疑問をプロのストリンガー(ストリングを張る人)にぶつけてみました。
今回のテーマは「大会前の張り替え」についてです。大会への出場に備えて新しいストリングに張り替える場合、果たしてどんなタイミングで替えればいいのか。また、効果的な張り替え方はあるのか、訊いてみました。
◆ ◆ ◆
定期的(ポリエステル製=1カ月・ナイロン製=3カ月)にストリングを張り替えている方であれば、試合前日でも大丈夫ですが、長期間張り替えていない方は、張りたての打球感に慣れていない場合もあるので、張り替えてから2~3回練習をしてから試合に臨むといいでしょう。
特に半年や1年以上の間、張り替えていない場合は、普段から伸び切ったストリングで練習していることになるので、注意が必要です。
ショップによってストリングの張り方が違う場合があります。例えば、1本のストリングを使って仕上げる場合や、ストリングを2本に切って仕上げるショップもあります。張り方が違うと違和感が強くなります。自分のラケットがどのように張られているのかを確認して、対応できるお店で張ってもらうことが試合前には特に重要です。
また、大会中にストリングを切ってしまう可能性が高い方は、所有する2本のラケットを同じセッティングで張った方が安心だと思います。その心配がなければ、試合の状況に合わせてラケットを変えることができるように、違うセッティングにしておくと、有利に試合を進めることができます。
ただし、ストリングの種類を変えると打感が変わるので試合中に調整するのが難しくなります。そこで、同じ種類のストリングで3ポンドぐらい異なったテンションで張ったラケットを2本用意しておきましょう。
試合では、相手の打つボールの強さや自分の疲労度、コート上の風などで状況が変わります。アウトが多くなった時や反対にボールが飛ばなくなった時に、それに対応したラケットに変えることができます。
解説:鈴木貴也(テニスサポートセンター)
取材協力●テニスサポートセンター
構成●スマッシュ編集部
※2022年8月号より抜粋・再編集
【PHOTO】ストリング面がたわむ! 3/1000秒の瞬間を捉えたスーパーインパクト集!!
知っているようで、あまり知られていないストリングのこと。そこでストリングやラケットに関する素朴な疑問をプロのストリンガー(ストリングを張る人)にぶつけてみました。
今回のテーマは「大会前の張り替え」についてです。大会への出場に備えて新しいストリングに張り替える場合、果たしてどんなタイミングで替えればいいのか。また、効果的な張り替え方はあるのか、訊いてみました。
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定期的(ポリエステル製=1カ月・ナイロン製=3カ月)にストリングを張り替えている方であれば、試合前日でも大丈夫ですが、長期間張り替えていない方は、張りたての打球感に慣れていない場合もあるので、張り替えてから2~3回練習をしてから試合に臨むといいでしょう。
特に半年や1年以上の間、張り替えていない場合は、普段から伸び切ったストリングで練習していることになるので、注意が必要です。
ショップによってストリングの張り方が違う場合があります。例えば、1本のストリングを使って仕上げる場合や、ストリングを2本に切って仕上げるショップもあります。張り方が違うと違和感が強くなります。自分のラケットがどのように張られているのかを確認して、対応できるお店で張ってもらうことが試合前には特に重要です。
また、大会中にストリングを切ってしまう可能性が高い方は、所有する2本のラケットを同じセッティングで張った方が安心だと思います。その心配がなければ、試合の状況に合わせてラケットを変えることができるように、違うセッティングにしておくと、有利に試合を進めることができます。
ただし、ストリングの種類を変えると打感が変わるので試合中に調整するのが難しくなります。そこで、同じ種類のストリングで3ポンドぐらい異なったテンションで張ったラケットを2本用意しておきましょう。
試合では、相手の打つボールの強さや自分の疲労度、コート上の風などで状況が変わります。アウトが多くなった時や反対にボールが飛ばなくなった時に、それに対応したラケットに変えることができます。
解説:鈴木貴也(テニスサポートセンター)
取材協力●テニスサポートセンター
構成●スマッシュ編集部
※2022年8月号より抜粋・再編集
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