スペインテニス界を牽引する2人のスタープレーヤーに心配の声が広がっている。
現地4月4日、"赤土の王者"と称される元世界ランク1位のラファエル・ナダル(現14位)と19歳の前世界王者カルロス・アルカラス(同2位)がそれぞれ自身の公式SNSを更新。共にクレーシーズン初戦として出場を予定していた男子テニスツアーのマスターズ1000大会「モンテカルロ・オープン」(4月9日~16日/モナコ・モンテカルロ)の欠場を正式に発表した。
今年1月の「全豪オープン」2回戦で左股関節を負傷し、6~8週間のツアー離脱を公表した36歳のナダル。これによりエントリーしていた3月初旬の「BNPパリバ・オープン」と、その翌週の「マイアミ・オープン」の米国マスターズ2大会も欠場を余儀なくされ、約18年ぶりにトップ10から陥落した。
とりわけ懸命なリハビリに励んできたナダルは、3月中旬からクレーコートで練習をする姿が度々SNS上で拡散され、順調な回復ぶりをアピールしていた。先週にはモンテカルロ大会のトーナメントディレクターを務めるデビッド・マッセイ氏も「ナダルのカムバックはモンテカルロになることが有力視されている」とのコメントを発表していたほどだ。
だが、当のナダルは現地3月27日に故郷マヨルカ島で自身が運営する財団が主催したイベントに登場した際に、「モンテカルロでプレーできるかどうかはまだわからない」と発言。これを受けてファンや海外メディアの間でも懸念の声が上がっていたが、やはり今回は回復が間に合わなかったようだ。
このほど更新した自身のSNSでナダルは以下のように無念のコメントを投稿。そこには1日も早いツアー復帰を誓う言葉も簡潔に綴られている。
「まだ最高のレベルで戦うための準備ができていません。私のキャリアの中で最も重要なトーナメントの1つであるモンテカルロではプレーできません。まだ100%保証ができる状態ではなく、早く復帰できるように祈りながら調整を続けていきます」
一方、先月のBNPパリバ・オープンでマスターズ3勝目を飾り、先週のマイアミ・オープンでもベスト4に進出したアルカラスは「左手の外傷性関節炎と背筋の違和感」を理由にモンテカルロの出場辞退を表明。ここ2か月の自身の戦いぶりを振り返りつつ、SNSで次のように記した。
「2か月間、(母国から)離れた場所で試合をしていたので、自宅に戻ってこられたことはうれしいですが、マイアミ準決勝は身体の不調を抱えながら終えてしまったので、悲しいです。今日ムルシア州(アルカラスの故郷)の主治医を訪ね、診断を受けた結果、クレーシーズン初戦となるモンテカルロには出られそうにありません。これから起こる全てのことに立ち向かうために休息が必要です。2024年のモンテカルロでお会いしましょう!」
今年の同大会ではナダルとアルカラスの他にもフェリックス・オジェ-アリアシム(カナダ/7位)、デニス・シャポバロフ(カナダ/29位)、パブロ・カレノブスタ(スペイン/17位)などトップ選手の出場辞退が相次いでいる。これ以上欠場者が増えないことを願うばかりだ。
文●中村光佑
【PHOTO】ナダル、アルカラスら全仏オープン2022で活躍した男子選手たちの厳選写真!
現地4月4日、"赤土の王者"と称される元世界ランク1位のラファエル・ナダル(現14位)と19歳の前世界王者カルロス・アルカラス(同2位)がそれぞれ自身の公式SNSを更新。共にクレーシーズン初戦として出場を予定していた男子テニスツアーのマスターズ1000大会「モンテカルロ・オープン」(4月9日~16日/モナコ・モンテカルロ)の欠場を正式に発表した。
今年1月の「全豪オープン」2回戦で左股関節を負傷し、6~8週間のツアー離脱を公表した36歳のナダル。これによりエントリーしていた3月初旬の「BNPパリバ・オープン」と、その翌週の「マイアミ・オープン」の米国マスターズ2大会も欠場を余儀なくされ、約18年ぶりにトップ10から陥落した。
とりわけ懸命なリハビリに励んできたナダルは、3月中旬からクレーコートで練習をする姿が度々SNS上で拡散され、順調な回復ぶりをアピールしていた。先週にはモンテカルロ大会のトーナメントディレクターを務めるデビッド・マッセイ氏も「ナダルのカムバックはモンテカルロになることが有力視されている」とのコメントを発表していたほどだ。
だが、当のナダルは現地3月27日に故郷マヨルカ島で自身が運営する財団が主催したイベントに登場した際に、「モンテカルロでプレーできるかどうかはまだわからない」と発言。これを受けてファンや海外メディアの間でも懸念の声が上がっていたが、やはり今回は回復が間に合わなかったようだ。
このほど更新した自身のSNSでナダルは以下のように無念のコメントを投稿。そこには1日も早いツアー復帰を誓う言葉も簡潔に綴られている。
「まだ最高のレベルで戦うための準備ができていません。私のキャリアの中で最も重要なトーナメントの1つであるモンテカルロではプレーできません。まだ100%保証ができる状態ではなく、早く復帰できるように祈りながら調整を続けていきます」
一方、先月のBNPパリバ・オープンでマスターズ3勝目を飾り、先週のマイアミ・オープンでもベスト4に進出したアルカラスは「左手の外傷性関節炎と背筋の違和感」を理由にモンテカルロの出場辞退を表明。ここ2か月の自身の戦いぶりを振り返りつつ、SNSで次のように記した。
「2か月間、(母国から)離れた場所で試合をしていたので、自宅に戻ってこられたことはうれしいですが、マイアミ準決勝は身体の不調を抱えながら終えてしまったので、悲しいです。今日ムルシア州(アルカラスの故郷)の主治医を訪ね、診断を受けた結果、クレーシーズン初戦となるモンテカルロには出られそうにありません。これから起こる全てのことに立ち向かうために休息が必要です。2024年のモンテカルロでお会いしましょう!」
今年の同大会ではナダルとアルカラスの他にもフェリックス・オジェ-アリアシム(カナダ/7位)、デニス・シャポバロフ(カナダ/29位)、パブロ・カレノブスタ(スペイン/17位)などトップ選手の出場辞退が相次いでいる。これ以上欠場者が増えないことを願うばかりだ。
文●中村光佑
【PHOTO】ナダル、アルカラスら全仏オープン2022で活躍した男子選手たちの厳選写真!