海外テニス

【女子テニスBJK杯/第1日】杉山愛新監督の初陣となった日韓戦。日本は3-0の完勝で好発進!<SMASH>

スマッシュ編集部

2023.04.11

BJK杯アジア/オセアニア・グループ1部、日本代表に招集された青山修子、本玉真唯、穂積絵莉、内島萌夏、坂詰姫野(左から)。初戦で韓国を破り好スタートを切った。写真提供:日本テニス協会広報部

 女子テニスの国別対抗戦「2023ビリー・ジーン・キング・カップ」(BJK杯)のアジア/オセアニア(AO)・グループ1部が、4月11日にウズベキスタン・タシケントのオリンピックテニススクール(ハードコート)で開幕。杉山愛新監督が初めて指揮を執った日本は韓国と対戦し、3戦全勝として好スタートを切った。

 AOグループ1部は、日本、中国、インド、韓国、タイ、ウズベキスタンの6か国で構成され、4月15日まで5日間にわたりシングルス2試合&ダブルス1試合の総当たり戦を戦う。その上位2か国が11月に行なわれるプレーオフ(2024年のファイナルズ予選出場権を懸けた戦い)の切符を手にし、下位2か国はAOグループ2部に回る。

 昨年のプレーオフでウクライナに敗れた日本は、今年から杉山監督が就任し、今回の初陣を迎えた。杉山監督が選んだ日本代表メンバーは、内島萌夏(世界ランクS145位、D127位)、本玉真唯(S175位、D239位)、坂詰姫野(S218位、D504位)、穂積絵莉(S594位、D60位)、青山修子(D18位)の5名。韓国戦にはシングルスに内島と本玉、ダブルスに青山/穂積を起用した。

 まずS2として登場した本玉はチョン・ボヨン(S677位)と対戦。第1セットは互いに最初のサービスゲームを落とすスタートとなったが、1-1から本玉が力の差を見せつけて5ゲーム連取する。第2セットは0-2から再び5ゲームを連取し、最後はブレーク合戦となったが6-4で逃げ切った。
 
 続くS1の内島は421位のク・ヨンウに手を焼いた。第1、第2セットとも先にブレークされる苦しい展開。第1セットはすぐに挽回して6-4で先取したが、第2セットは1-4から4-4と追いついたものの突き放すには至らない。5-6のサービスでは15-40とセットポイントを握られた内島。これで目が覚めたのか、このピンチを4ポイント連取で切り抜けると、タイブレークは7-4で制し、1時間39分の熱戦にケリをつけた。

 チームの勝利を決めた日本は、ダブルスの青山/穂積も続く。チョイ・ジヒ/キム・ダビンの粘りに遭い、もつれた展開となった第1セット。5-4リードからブレークされて並ばれた日本ペアだが、すぐにまたブレークし7-5でセットを奪う。第2セットは一気に2ブレークして主導権を奪うと、その後の韓国ペアの抵抗を抑えて6-2で振り切った。

 終わってみれば日本は韓国相手に3戦全勝、1セットも落とさない完勝で、"杉山ジャパン"は最高の船出となった。大会2日目の12日はタイと対戦する。

【1日目の日本対韓国の結果】
[第1試合]○本玉真唯 6-1 6-4 チョン・ボヨン×
[第2試合]〇内島萌夏 6-4 7-6(4) ク・ヨンウ×
[第3試合]〇青山修子/穂積絵莉 7-5 6-2 チョイ・ジヒ/キム・ダビン×

構成●スマッシュ編集部

【PHOTO】内島、本玉ら世界で戦う日本人女子テニスプレーヤーたち!