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ディミトロフが窃盗団に腕時計をひったくられる被害に!「最も大事なのは僕にケガがなかったこと」<SMASH>

中村光佑

2023.04.19

腕時計マニアで知られるディミトロフ。バルセロナでとんだ被害に遭ったが、ケガがなかったのは何よりだ。(C)Getty Images

 現在開催中の男子テニスツアー「バルセロナ・オープン」(4月17日~23日/スペイン・バルセロナ/クレーコート/ATP500)に出場している元世界ランク3位のグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア/現31位)が、滞在中のバルセロナで自身の高級腕時計をひったくられる被害に遭ったことが明らかになった。スペインのニュースメディア『El Caso』が報じている。

 同メディアによると、現地4月14日の夜にバルセロナ市街を走っていたディミトロフの車に2人組の窃盗団がバイクで接近。2人は気付かれないように車のバックミラーを閉じると、車の窓から手を出したディミトロフが腕にしていた70,000ユーロ(約1,029万円)の高級腕時計を奪い去ったという。

 最初は腕時計をひったくられたことに全く気付かず、通報も遅れてしまったというディミトロフだったが、被害に遭った数分後には現地の警察署へ向かい、すでに被害届も提出。だが現在も窃盗団は逃走中で、奪われた時計についてもまだ取り戻せていないと報じられている。
 
 捜査関係者は『El Caso』の取材に対し、「時計を奪った2人組はイタリア・ナポリ出身であり、権威あるテニス国際大会の一つであるバルセロナ・オープンの開催中に金を稼ぐために、同地にやってきたプロフェッショナルの窃盗団である疑いがある。彼らはバルセロナで頻繁にこのような類の強盗を行なう北アフリカ出身の窃盗団ではないようだ」と説明。今後については「引き続き捜査を続けていく」としている。

 なおディミトロフは現地4月18日に更新した自身の公式インスタグラム(@grigordimitrov)のストーリーズで一連の報道に言及。心配してくれたファンへの感謝の言葉を交えて以下のように綴った。

「ここ数日にわたって親切なメッセージをくれた皆さん、ありがとうございます。最も大事なのは、僕にケガがなかったことと、今週のバルセロナで戦う準備ができていることです」

 今回のバルセロナ・オープンにはディミトロフの他、カルロス・アルカラス(スペイン/2位)やステファノス・チチパス(ギリシャ/5位)をはじめ数多くのトッププレーヤーが参戦している。大会期間中の盗難被害には十分に注意を払うべきだろう。

文●中村光佑

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