テニスボールはラケットを使って打ちます。けれどもボールと直接触れるのは、ラケットに張られている「ストリング(糸)」です。そのためストリングの知識を深めることは、テニスの出来を左右するとても大切なことなのです。
知っているようで、あまり知られていないストリングのこと。そこでストリングやラケットに関する素朴な疑問をプロのストリンガー(ストリングを張る人)にぶつけてみました。
今回のテーマは「シングルスとダブルスのセッティングの違い」について。1人で戦うシングルスと2人で戦うダブルスでは果たしてストリングの素材や張り方を変えるべきでしょうか。プロのストリンガーに訊いてみました。
◆ ◆ ◆
シングルスとダブルスでは、セッティングを変える場合があります。なぜなら、シングルスではストローク、ダブルスではボレーをする機会が多いからです。
まず、シングルスですが、ストロークを考えた設定になります。ストロークでスピンをしっかりとかけたい場合は糸が多角形のナイロンストリングをお薦めします。
スピンよりもボールのスピードやショットのバリエーションが欲しい場合は、お好みの打球感でストリングを決めましょう。弾きの強さを求めるのならば、モノフィラメント(1本構造)を張ってください。
反対に柔らかい打球感が欲しいのならば、マルチフィラメント(極細糸を束ねたもの)をお薦めします。どちらもテンションは45~48ポンドで張ってみてください。
次にダブルスでの設定ですが、早い展開で相手にプレッシャーを掛けたい場合はボールの弾きが重要なので、モノフィラメントで張ってください。
反対に、しっかりボールをつかんで、ドロップショットなどのタッチを含めたプレーをしたい場合はマルチフィラメントをお薦めします。
テンションはシングルスの設定より2~5ポンド落とした方がボレーの展開を優位に進めやすくなります。
解説:大井孝亮(テニスサポートセンター)
取材協力●テニスサポートセンター
構成●スマッシュ編集部
※2022年12月号より抜粋・再編集
【画像】ストリング面がたわむ! 3/1000秒の瞬間を捉えたスーパーインパクト集!!
知っているようで、あまり知られていないストリングのこと。そこでストリングやラケットに関する素朴な疑問をプロのストリンガー(ストリングを張る人)にぶつけてみました。
今回のテーマは「シングルスとダブルスのセッティングの違い」について。1人で戦うシングルスと2人で戦うダブルスでは果たしてストリングの素材や張り方を変えるべきでしょうか。プロのストリンガーに訊いてみました。
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シングルスとダブルスでは、セッティングを変える場合があります。なぜなら、シングルスではストローク、ダブルスではボレーをする機会が多いからです。
まず、シングルスですが、ストロークを考えた設定になります。ストロークでスピンをしっかりとかけたい場合は糸が多角形のナイロンストリングをお薦めします。
スピンよりもボールのスピードやショットのバリエーションが欲しい場合は、お好みの打球感でストリングを決めましょう。弾きの強さを求めるのならば、モノフィラメント(1本構造)を張ってください。
反対に柔らかい打球感が欲しいのならば、マルチフィラメント(極細糸を束ねたもの)をお薦めします。どちらもテンションは45~48ポンドで張ってみてください。
次にダブルスでの設定ですが、早い展開で相手にプレッシャーを掛けたい場合はボールの弾きが重要なので、モノフィラメントで張ってください。
反対に、しっかりボールをつかんで、ドロップショットなどのタッチを含めたプレーをしたい場合はマルチフィラメントをお薦めします。
テンションはシングルスの設定より2~5ポンド落とした方がボレーの展開を優位に進めやすくなります。
解説:大井孝亮(テニスサポートセンター)
取材協力●テニスサポートセンター
構成●スマッシュ編集部
※2022年12月号より抜粋・再編集
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