テニスや他の競技も含めて選手たちは近年、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)を通して誹謗中傷のメッセージを受け取ることが増えているようです。その多くは賭博関係のもののようで悪質です。私のセカンドキャリアをスタートさせた時は、まだブログがメインの時代だったので、今は環境がかなり変わってきていると感じます。
賭けに負けて誹謗中傷のメッセージを送ることは言語道断ですが、現実問題としてスポーツと賭博を切り離せるかと言えば難しいでしょう。賭博サイトが大会やクラブのスポンサーになっていますし、日本でもスポーツくじが存在しています。大会や協会が対策を講じても限界があると思います。
ではどうすればいいのか。選手は自分で自分自身を守るしかありません。テニス選手の中にはすでに、大会期間中はSNSを見ないと決めている人もいます。それは賢明な判断でしょう。
SNSに依存せざるを得ない時代だということはわかりますが、少し依存しすぎているようにも思います。一般の方でも常にSNSをチェックしている人は多くいますが、アスリートがそこまでしてしまうと、精神的にも乱れやすくなりますし、それに割く時間も多くなります。
完全に切り離すことが難しいとしても、どこかで線を引くべきでしょう。コメントは見ないなど、自己流のルールを作り、できるだけマイナス要素を排除していくべきです。
私は現役ではないので、勝敗に対する誹謗中傷のようなメッセージは来ませんが、内容は様々です。100人いて100人全員が良いコメントをしてくれるということはありません。色々な考えの人がいますから。SNSは依存しすぎず、適度な距離感を持つことが賢明だと思います。
文●伊達公子
撮影協力/株式会社SIXINCH.ジャパン
【PHOTO】世界4位にまで上り詰めた伊達公子のキャリアを写真で振り返り!
賭けに負けて誹謗中傷のメッセージを送ることは言語道断ですが、現実問題としてスポーツと賭博を切り離せるかと言えば難しいでしょう。賭博サイトが大会やクラブのスポンサーになっていますし、日本でもスポーツくじが存在しています。大会や協会が対策を講じても限界があると思います。
ではどうすればいいのか。選手は自分で自分自身を守るしかありません。テニス選手の中にはすでに、大会期間中はSNSを見ないと決めている人もいます。それは賢明な判断でしょう。
SNSに依存せざるを得ない時代だということはわかりますが、少し依存しすぎているようにも思います。一般の方でも常にSNSをチェックしている人は多くいますが、アスリートがそこまでしてしまうと、精神的にも乱れやすくなりますし、それに割く時間も多くなります。
完全に切り離すことが難しいとしても、どこかで線を引くべきでしょう。コメントは見ないなど、自己流のルールを作り、できるだけマイナス要素を排除していくべきです。
私は現役ではないので、勝敗に対する誹謗中傷のようなメッセージは来ませんが、内容は様々です。100人いて100人全員が良いコメントをしてくれるということはありません。色々な考えの人がいますから。SNSは依存しすぎず、適度な距離感を持つことが賢明だと思います。
文●伊達公子
撮影協力/株式会社SIXINCH.ジャパン
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