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海外テニス

負傷休養していた王者ジョコビッチがイタリア国際で復帰へ。会場入りしシナーとオンコート練習<SMASH>

中村光佑

2023.05.10

イタリア国際の会場でジョコビッチ(左)はシナー(右)とハードな練習をこなした。右ヒジにサポーターはなく、復帰は秒読みとなっている。(C)Getty Images

イタリア国際の会場でジョコビッチ(左)はシナー(右)とハードな練習をこなした。右ヒジにサポーターはなく、復帰は秒読みとなっている。(C)Getty Images

 今年1月の全豪オープンでグランドスラム(四大大会)最多タイとなる22度目の優勝を飾り、幸先の良い新シーズンのスタートを切ったかに見えた男子テニス世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)。しかしクレーシーズンに入ってからは右ヒジのケガの影響でいまひとつ調子が上がっていない。エントリーしていた先週のマドリード・オープン(ATP1000)は同箇所の負傷を理由に出場を辞退した。

 その後の回復具合が心配されていたジョコビッチだが、今週行なわれるマスターズ1000大会「イタリア国際」(5月10日~21日/イタリア・ローマ/クレーコート)には予定通り第1シードとして出場できそうだ。

 テニスストリーミングサイト『Tennis TV』は現地5月9日に更新した公式ツイッター(@TennisTV)で、すでにジョコビッチがローマの会場に入り、世界8位のヤニック・シナー(イタリア/21歳)とコート練習を行なった際の動画を公開した。その映像を見る限りでは、ジョコビッチの右ヒジにサポーターのような保護具は見られない。
 
 また動画にはジョコビッチがファンの不安をよそにシナーと激しいストロークを繰り広げる姿が収められており、フィジカルコンディションも問題はなさそうな様子だ。スペインのテニス専門メディア『Punto de Break』によると、ジョコビッチは練習後に行なったメディア対応で、懸念されている右ヒジの状態について特に何もコメントしなかったと報じられている。

 ジョコビッチと言えば2017年シーズンに右ヒジの深刻なケガを負い、復帰を果たした18年初頭までは出場大会でもほとんど結果を残せないという苦い経験を味わったことがファンの記憶にも新しい。だからこそ、いつでも同箇所の状態が悪化してしまいかねない今の状況は、いくら王者ジョコビッチと言えども心配は尽きないだろう。

 それでも数々の試練を乗り越えてきた彼が、再び本来の強さを取り戻すことを期待しているファンは多いはずだ。今月末に開幕する四大大会「全仏オープン」(5月28日~6月11日/フランス・パリ/クレーコート)に向け、過去6度もの優勝を誇るローマの舞台で少しでも弾みをつけたいところだ。

文●中村光佑

【連続写真】股関節の柔軟性がパワーを生む、ジョコビッチのバックハンド
 
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