現在開催中の男子テニスツアー「イタリア国際」(5月10日~21日/イタリア・ローマ/クレーコート/ATP1000)に第1シードで出場する世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)が大会開幕前の記者会見に出席。そのなかで心配されている右ヒジのケガの状態を明かすとともに、クレーシーズンに入ってからも凄まじい活躍ぶりを見せている世界2位のカルロス・アルカラス(スペイン/20歳)との対決を熱望していると語った。
今年1月の全豪オープンでグランドスラム(四大大会)最多タイとなる22度目の優勝を飾り、幸先の良い新シーズンのスタートを切ったかに見えた35歳のジョコビッチ。しかしクレーシーズンに入ってからは右ヒジの古傷が再発した影響でいまひとつ調子が上がっていない。エントリーしていた先週のマドリード・オープン(ATP1000)は同箇所の負傷を理由に出場を辞退した。
その後の回復状況が心配されていたジョコビッチだったが、今週のローマには予定通り出場を表明。会場入りした直後に行なった世界8位のヤニック・シナー(イタリア/21歳)との公開練習ではファンの不安をよそに激しいストロークを披露した。ちなみにその時の様子はSNS上でも動画や画像で公開されたが、それらに映っていたジョコビッチの右ヒジにはサポーターのような保護具は見られなかった。
その証拠にジョコビッチも会見で右ヒジのコンディションについて開口一番「すべていい感じだよ」と順調な回復ぶりをアピール。「このレベルでは、常にあちこちに気になることがあるもの。それは普通のことだ。25歳を過ぎると、以前より色々と経験することが少しばかり多くなると思う。(完全な)回復にはもう少し時間がかかると思うけどね」と続けた。
今回のローマではジョコビッチが順当に勝ち進むと、決勝でアルカラスとの注目の対決が実現する可能性がある。実は意外にも両者は昨年5月のマドリード・オープン(ATP1000)準決勝でしか対戦経験がない。この時は3時間35分にも及ぶ大激闘の末にジョコビッチが7-6(5),5-7,6-7(5)の逆転でアルカラスに敗れていた。
ジョコビッチはアルカラスがローマ初戦(2回戦)に無事出場できた場合に世界1位の座を奪われることに言及し、「この大会の後、何があっても彼は1位になるだろうね」とコメント。続けて「でもそれは納得がいく。彼は、とても素晴らしいテニスをしていて、素晴らしいレベルにいる」と20歳のニューヒーローを絶賛しつつ、決勝で約1年ぶりの再戦が実現することを願っていると明かした。
「アルカラスとは去年、マドリードで1度だけ対戦している。もし、ここで対戦する機会があれば、それは決勝戦になる。お互いに決勝でプレーすることを望んでいると思う。素晴らしいプレーヤーがたくさんいるから、長い道のりにはなるね」
なお今大会にトップシードで参戦するジョコビッチは、初戦となる2回戦で世界61位のトマス・マルティン・エチェベリ(アルゼンチン)と対戦する。過去6度の優勝を誇る思い出のローマでどんなパフォーマンスを見せてくれるのか期待したい。
文●中村光佑
【連続写真】股関節の柔軟性がパワーを生む、ジョコビッチのバックハンド
今年1月の全豪オープンでグランドスラム(四大大会)最多タイとなる22度目の優勝を飾り、幸先の良い新シーズンのスタートを切ったかに見えた35歳のジョコビッチ。しかしクレーシーズンに入ってからは右ヒジの古傷が再発した影響でいまひとつ調子が上がっていない。エントリーしていた先週のマドリード・オープン(ATP1000)は同箇所の負傷を理由に出場を辞退した。
その後の回復状況が心配されていたジョコビッチだったが、今週のローマには予定通り出場を表明。会場入りした直後に行なった世界8位のヤニック・シナー(イタリア/21歳)との公開練習ではファンの不安をよそに激しいストロークを披露した。ちなみにその時の様子はSNS上でも動画や画像で公開されたが、それらに映っていたジョコビッチの右ヒジにはサポーターのような保護具は見られなかった。
その証拠にジョコビッチも会見で右ヒジのコンディションについて開口一番「すべていい感じだよ」と順調な回復ぶりをアピール。「このレベルでは、常にあちこちに気になることがあるもの。それは普通のことだ。25歳を過ぎると、以前より色々と経験することが少しばかり多くなると思う。(完全な)回復にはもう少し時間がかかると思うけどね」と続けた。
今回のローマではジョコビッチが順当に勝ち進むと、決勝でアルカラスとの注目の対決が実現する可能性がある。実は意外にも両者は昨年5月のマドリード・オープン(ATP1000)準決勝でしか対戦経験がない。この時は3時間35分にも及ぶ大激闘の末にジョコビッチが7-6(5),5-7,6-7(5)の逆転でアルカラスに敗れていた。
ジョコビッチはアルカラスがローマ初戦(2回戦)に無事出場できた場合に世界1位の座を奪われることに言及し、「この大会の後、何があっても彼は1位になるだろうね」とコメント。続けて「でもそれは納得がいく。彼は、とても素晴らしいテニスをしていて、素晴らしいレベルにいる」と20歳のニューヒーローを絶賛しつつ、決勝で約1年ぶりの再戦が実現することを願っていると明かした。
「アルカラスとは去年、マドリードで1度だけ対戦している。もし、ここで対戦する機会があれば、それは決勝戦になる。お互いに決勝でプレーすることを望んでいると思う。素晴らしいプレーヤーがたくさんいるから、長い道のりにはなるね」
なお今大会にトップシードで参戦するジョコビッチは、初戦となる2回戦で世界61位のトマス・マルティン・エチェベリ(アルゼンチン)と対戦する。過去6度の優勝を誇る思い出のローマでどんなパフォーマンスを見せてくれるのか期待したい。
文●中村光佑
【連続写真】股関節の柔軟性がパワーを生む、ジョコビッチのバックハンド