最高峰のグランドスラム(四大大会)でそれぞれが20度以上もの優勝を誇るビッグ3(フェデラー、ナダル、ジョコビッチ)が長きにわたって牽引してきた男子テニス界。一方でここ最近は昨年9月の全米オープンで悲願の四大大会初制覇を成し遂げた20歳のカルロス・アルカラス(スペイン/世界ランク2位)を筆頭に、若い勢力が続々と台頭している。そんななかでテニスファンや有識者を賑わせているのが、「次世代のビッグ3は誰になるのか?」という議論だ。
その候補となる選手はすでに挙がり始めている。フェデラー、ナダル、ジョコビッチの後継者との呼び声も高いアルカラスはもちろんのこと、21歳で7つのツアータイトルを獲得しているヤニック・シナー(イタリア/現8位)、そして昨年11月のパリ大会(ATP1000)で殊勲のマスターズ初優勝を飾った20歳のホルガー・ルネ(デンマーク/現7位)がよく聞かれる名前だ。
ただし、この話題に関しては若い世代の選手たちと数々の輝かしい功績を残してきたビッグ3とを同列に語るのは早計ではないかという疑問の声も数多く出ている。各方面で次世代のビッグ3の候補に抜擢されているルネ自身もそう考えるうちの1人だ。
先日応じたアルゼンチンの大手ニュースメディア『La Nación』の独占インタビューで「次の世代のビッグ3は誰なのか?」と問われたルネは、「(アルカラスとシナーを含め)僕たちはまだツアーでプレーし始めて間もない。それは時間が経つにつれて答えが出るだろう」と冷静に回答。
その後、類まれなる強さで男子ツアーを盛り上げてきたビッグ3に対して「彼ら3人は他に誰もできなかったことを成し遂げてきた。だからこそ彼らは史上最高のプレーヤーなんだ」と心からの称賛の言葉を口にしたルネは、最後に改めて同世代のアルカラスとシナーと共に切磋琢磨しながらまだまだこの先も成長を遂げていきたいと強調した。
「僕らはまだ自分たちの道を歩まなければならない。僕らで素晴らしい活躍を見せられると確信しているが、まだこれからだ」
無論ビッグ3の境地にたどり着くまでの道のりは非常に険しいことは事実である。それでも偉大な3人のレジェンドの存在は若手プレーヤーのモチベーションアップにもつながるはずだ。果たして誰が次世代のビッグ3として定着するのか、今後の男子ツアーが非常に楽しみだ。
文●中村光佑
【PHOTO】ルネをはじめ、全豪オープン2023で熱戦を繰り広げた男子選手たち!
その候補となる選手はすでに挙がり始めている。フェデラー、ナダル、ジョコビッチの後継者との呼び声も高いアルカラスはもちろんのこと、21歳で7つのツアータイトルを獲得しているヤニック・シナー(イタリア/現8位)、そして昨年11月のパリ大会(ATP1000)で殊勲のマスターズ初優勝を飾った20歳のホルガー・ルネ(デンマーク/現7位)がよく聞かれる名前だ。
ただし、この話題に関しては若い世代の選手たちと数々の輝かしい功績を残してきたビッグ3とを同列に語るのは早計ではないかという疑問の声も数多く出ている。各方面で次世代のビッグ3の候補に抜擢されているルネ自身もそう考えるうちの1人だ。
先日応じたアルゼンチンの大手ニュースメディア『La Nación』の独占インタビューで「次の世代のビッグ3は誰なのか?」と問われたルネは、「(アルカラスとシナーを含め)僕たちはまだツアーでプレーし始めて間もない。それは時間が経つにつれて答えが出るだろう」と冷静に回答。
その後、類まれなる強さで男子ツアーを盛り上げてきたビッグ3に対して「彼ら3人は他に誰もできなかったことを成し遂げてきた。だからこそ彼らは史上最高のプレーヤーなんだ」と心からの称賛の言葉を口にしたルネは、最後に改めて同世代のアルカラスとシナーと共に切磋琢磨しながらまだまだこの先も成長を遂げていきたいと強調した。
「僕らはまだ自分たちの道を歩まなければならない。僕らで素晴らしい活躍を見せられると確信しているが、まだこれからだ」
無論ビッグ3の境地にたどり着くまでの道のりは非常に険しいことは事実である。それでも偉大な3人のレジェンドの存在は若手プレーヤーのモチベーションアップにもつながるはずだ。果たして誰が次世代のビッグ3として定着するのか、今後の男子ツアーが非常に楽しみだ。
文●中村光佑
【PHOTO】ルネをはじめ、全豪オープン2023で熱戦を繰り広げた男子選手たち!