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海外テニス

「シード以外の選手が勝つのは面白い」ルードが男子テニス界の勢力図について言及!「僕も誰と対戦しても危険な存在になれる」<SMASH>

スマッシュ編集部

2023.05.18

クレーコートで苦戦中のルードだが、「イタリア国際」ではベスト8に進出している。(C)Getty Images

クレーコートで苦戦中のルードだが、「イタリア国際」ではベスト8に進出している。(C)Getty Images

 連日熱戦が繰り広げられている男子テニスのマスターズ1000大会「イタリア国際」(5月10日~21日/イタリア・ローマ/クレーコート)は、現地5月16日にシングルス4回戦を実施。第4シードのキャスパー・ルード(ノルウェー/世界ランク4位)が、ノーシードのラスロ・ジェレ(セルビア/同62位)を6-1、6-3のストレートで下し、ベスト8進出を決めた。

 最近は、マスターズ大会でもシード選手以外の活躍が見られる男子テニス界。「マドリード・オープン」(ATP1000)では、ヤン‐レナード・ストルフ(ドイツ/同28位)が決勝に駒を進め、アスラン・カラチェフ(ロシア/同53位)は準決勝まで勝ち上がった。今大会は、ヤニック・ハンフマン(ドイツ/101位)がベスト8進出を決めている。

 こうした兆候を受けて今回、米テニス専門チャンネル『Tennis Channel』のインタビューに応じたルードは、「先月のマドリードでストルフが決勝に進出するといった大きな驚きがあったね」と話し始め、男子テニス界の勢力図について次のようにコメントした。

「昨年は、パブロ・カレノブスタ(スペイン/同21位)、ホルガー・ルネ(デンマーク/同7位)、ボルナ・チョリッチ(クロアチア/同16位)がタイトルを獲得した。トップシード以外の選手が勝つのは面白いし、テニスにとって素晴らしいことだと思う。どのような試合でも最高の状態で臨まないと、おそらく負けてしまうだろう」
 
 今季の欧州クレーコートシーズンに入ってからは、「エストリル・オープン」(ATP250)で優勝を果たしたルード。しかし、続く「ロレックス・モンテカルロ・マスターズ」(ATP1000)、「バルセロナ・オープン」(ATP500)は3回戦で敗退し、先月行なわれた「マドリード・オープン」は2回戦で姿を消している。得意のクレーコートで今一つ結果を出せずにいる現状に関しては、次のように分析した。

「ここまで負けた試合の多くは、良い選手との対戦だったと思う。モンテカルロで対戦したストルフは、マドリードで決勝に進出し、ポテンシャルの高さを見せつけた。バルセロナ(ATP500)では、クレーコートを得意とするフランシスコ・セルンドロ(アルゼンチン/同31位)に負けたよ」

 さらにインタビューの中では、「僕もクレーコートで良いプレーをし、自分のテニスができれば、誰と対戦しても危険な存在になれると思うんだ」と自信を示したルード。ビッグ4の牙城が崩れてきた今、ランキングが高い選手でなくとも、トーナメントで勝ち進むチャンスが十分に出てきているが、果たして今後はどんな戦いが繰り広げられるだろうか。

構成●スマッシュ編集部

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