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全国選抜ジュニア12歳以下の優勝者が決定!男子は山崎あさひ「練習の成果を出せて良かった」 女子は原口礼「攻め切ることをテーマにした」<SMASH>

前道右京(スマッシュ編集部)

2023.05.22

12歳以下男子優勝の山崎あさひ(左)と女子優勝の原口礼(右)。写真:梅月智史(THE DIGEST写真部)

 5月21日、「2023 DUNLOP CUP 全国選抜ジュニアテニス選手権大会兼ワールドジュニアテニス世界大会 代表選考会」(千葉県・吉田記念テニス研修センター/ハードコート)の決勝戦が行なわれ、12歳以下男子は山崎あさひ(関東・SYSテニスクラブ)、女子は原口礼(関東・QREATIV JTA)が全国制覇を果たした。

 男子優勝の山崎は、決勝で安居院虹斗(関西・ARROWS TS)に0-6、7-5、6-3で勝利し、「今までの練習の成果を出せて良かったです」と喜びのコメント。スピンの効いたフォアを軸にプレーする安居院に対して、第1セットを落とした山崎だったが、「2セット目から気持ちを入れ直したら、回り込みフォアが決まるようになってきた」という。

 また、第2セットから声を出し始めた山崎は、パワフルなストロークやボレー、アングルショットなど多彩なショットを織り交ぜ、安居院との激戦に勝利。次なる目標について問われると、「3冠(今大会、全国小学生テニス選手権大会、全日本ジュニアテニス選手権大会)を取ること」と力強く意気込み、将来に向けては、「グランドスラムで活躍したい」とプロを見据えていた。
 
 一方、女子は第1シードの原口が第3シードの小野沢菜々(関東・クリエイトTA)に6-1、6-4でストレート勝ち。「攻め切ることをテーマにした」と言う原口は、その言葉通り、第1セットから回り込みのフォアでウイナーを量産し、リターンが甘くなれば叩いて前に出るアグレッシブなプレーを貫き通した。

 小野沢に直近で2回負けていたという原口は、「今回は絶対引かないと思って強い気持ちでプレーしました」とコメント。「セカンドセットから相手が上がってきて、きつい展開になったけど、2ゲーム連取をされたくなかったので、1ゲームしっかり一歩ずつやったのが良かったと思います」と勝因を振り返っている。

 将来の夢は「グランドスラム出場」。憧れの選手については「シナーとバーティー。シナーのように向かっていく気持ちが好き、緩急を織り交ぜるようなバーティーも好き」と語っていた。

 21日の12歳以下の試合結果は以下の通り。

【全国選抜ジュニアテニス選手権大会】 
◆男子結果
決勝/山崎あさひ(関東・SYSテニスクラブ)[3] 0-6 7-5 6-3 安居院虹斗(関西・ARROWS TS)
3位決定戦/玉木翔大(関西・ラボキッズジュニア)[5]  6-4 6-1 木暮勇斗(東海・ワタナベTC)
◆女子結果
決勝/原口礼(関東・QREATIV JTA)[1] 6-1 6-4 小野沢菜々(関東・クリエイトTA)[3]
3位決定戦/吉田青生(関東・MAT前橋TA)[2] 6-2 6-1 伊達あおば(関西・ダンロップTS)[4]

([]内の数字はシード番号)

取材・文●前道右京(スマッシュ編集部)

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