海外テニス

島袋将が今季2度目のチャレンジャー優勝!「結果だけを追いかけずテニスのレベルを上げたい」と今後に向け抱負<SMASH>

スマッシュ編集部

2023.05.22

チュニス・オープンでチャレンジャー2勝目を挙げ笑顔を見せる島袋将。今後はグランドスラムの本戦を狙いたいと語る。写真提供:大瀧レオ祐市

 男子テニスのATPチャレンジャー大会「KIAチュニス・オープン」(チュニジア・チュニス/クレーコート/CH75)は5月20日にシングルス決勝を行ない、日本の島袋将(25歳/世界ランク大会時234位)がジェフリー・ブランカノー(フランス/同180位)に6-4、6-4でストレート勝ち。今季およびキャリア通算とも2度目となるチャレンジャー大会優勝を果たした。

 今大会、予選から出場した島袋は、同決勝でフルセット勝ちして本戦入り。本戦でも1回戦のジェナロ・アルベルト・オリビエリ(アルゼンチン/222位)、2回戦のトマス・バリオスベラ(チリ/143位)、準々決勝のアジズ・ドゥーガス(チュニジア/232位)との試合を、全て第1セットダウンから逆転勝ちする勝負強さを見せた。

 苦しみながらも調子を上げていった島袋は、準決勝ではジェスパー・デヨング(オランダ/210位)に6-3、6-1で快勝。ブランカノーとの決勝では第1セット第2ゲームで先にサービスをブレークされたが、しぶとく逆転して奪うと、第2セットも1つサービスダウンを喫したものの2ブレークに成功し、1時間54分の熱戦をモノにした。

 早稲田大学を卒業してプロ4年目の島袋は、今年1月の「バンコク・オープン3」(タイ・ノンタブリー/ハードコート/CH50)でチャレンジャー初タイトルを獲得。その後、4月には柏のITFツアーM25で初戦負けするなどやや調子を落としたが、見事に再浮上を果たした。
 
 島袋はスマッシュ編集部宛に以下のようなメッセージを送ってくれた。

「2度目のチャンレンジャー大会優勝、とてもうれしく思います! 3月からあまり結果が出ていなかったのですが、今のテニスと取り組み自体には間違いないと信じていました。

 今後はグランドスラムの予選の常連となり本戦を狙えるように、1年を通して安定した結果を出すことが大事だと思います。ただ、結果だけを追いかけずに、コーチやトレーナーと話し合ってしっかりとテニスのレベルを上げていきたいと思います」

 優勝にも浮かれたところはなく、"テニスのレベルを上げる"ことを重視する姿勢が頼もしい。ハードとクレーという異なるサーフェスのチャレンジャーを制したことは、実力アップの証と見ていいだろう。

 島袋はこれで世界ランクを自己最高の178位(5月22日付)に上げ、初めてトップ200の壁を破った。グランドスラム予選には確実に出られるランキングで、上の舞台で戦っていけば本戦も見えてくることだろう。今年の男子テニス注目株の1人だ。

構成●スマッシュ編集部

【連続写真】島袋将のジャックナイフ、ハイスピードカメラによる『30コマの超分解写真』
 

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