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【テニスストリング基礎知識】初級プレーヤーにお勧めしたい「縦×横」のストリングパターンとは<SMASH>

スマッシュ編集部

2023.05.25

縦と横のストリング本数が変わるとラケットの特性や打球感に差が出てくる。果たして初級者にはどんなパターンがいいのか。写真提供:テニスサポートセンター

 テニスボールはラケットを使って打ちます。けれどもボールと直接触れるのは、ラケットに張られている「ストリング(糸)」です。そのためストリングの知識を深めることは、テニスのパフォーマンスを引き上げる大切なことなのです。

 知っているようで、あまり知られていないストリングのこと。そこでストリングやラケットに関する素朴な疑問をプロのストリンガー(ストリングを張る人)に答えてもらいました。

 今回のテーマは「初心者向けのストリングパターン」についてです。

 ストリングパターンには「16×19」(縦16本×横19本)や「18×20」(縦18本×横20本)などいくつか種類があります。その中で「初心者に適したパターン」というのはあるのでしょうか…。

 ストリンガーに訊いてみました。

    ◆    ◆    ◆

 ストリングパターンは飛びとスピンに大きな影響を及ぼす要素になります。通常のストリングの場合、目が粗いほど飛んでスピンがかかり、目が細かいほど飛ばなくスピンもかかりにくくなります。

 現在、流通しているストリングパターンは、「16×19」、「16× 20」、「18×20」、「18×16」などがありますが、この中でも「16×19」は王道のストリングパターンであり、最も採用されることの多いパターンになります。 飛びとスピンのバランスがよく、最も初心者にお勧めです。

 また、横糸を少なくして回転がかかりやすく設計された「18×16」のパターンも初心者にお勧めです。ただし、このパターンは「16×19」よりも縦糸が切れやすいため、練習頻度が高い方や、ストリングをできるだけ長持ちさせたい方は注意が必要です。
 
「16×20」、「18×20」のように、かなり細かいストリングパターンは、ボールを飛ばしにくくスイングスピードを要求されるため、上級者向けです。

 しかし、もともと他のスポーツをやっていたなど、筋力や運動神経に自信がある初心者は、チャレンジしてみても良いかもしれません。もし、使いこなせれば正確無比で鋭いショットを繰り出せることでしょう。

 なお、初心者が避けた方がいいのは、「16×15」など極端に目が粗いものです。回転がかかり過ぎたり、飛び過ぎたりしてしまうため、これから上達を目指す方はもう少々、細かいパターンを選びましょう。

解説:清水優之介(テニスサポートセンター)
取材協力●テニスサポートセンター

構成●スマッシュ編集部
※2022年7月号より抜粋・再編集

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