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海外テニス

「プレッシャーはモチベーションの源」グランドスラム史上最多23勝に挑むジョコビッチが意気込み!「勝つことだけを考えている」<SMASH>

スマッシュ編集部

2023.06.11

偉大な記録達成間近のジョコビッチだが、プレッシャーはさほど感じていないようだ。(C)Getty images

偉大な記録達成間近のジョコビッチだが、プレッシャーはさほど感じていないようだ。(C)Getty images

 テニス四大大会「全仏オープン」(5月28日~6月11日/フランス・パリ/クレーコート/グランドスラム)では、現地6月11日に男子シングルス決勝戦が行なわれる。

 対戦するのは第3シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア/世界ランク3位)と第4シードのキャスパー・ルード(ノルウェー/4位)。ジョコビッチが優勝すれば、四大大会優勝回数で並ぶラファエル・ナダル(スペイン/15位)を抜き、史上最多の23勝を達成することになる。

 これまで数多くの記録をテニス史に刻んできたジョコビッチだが、今回はその中でもひときわ大きな功績となるだろう。それだけに彼にも相当なプレッシャーがかかっているのではないかと思われたが、当の本人は「プレッシャーは常に感じている。いつもと同じだよ」といたって平常心の様子だ。

 ATP公式サイトによると、記録達成を目前にした心境を問われたジョコビッチは「このようなプレッシャーがあることは特権だと思っている。でも、プレッシャーはモチベーションの源でもある」とコメント。
 
 続けて、「日曜日にはベストのテニスをできるようにしたい。今言えることは、とても集中しているということだけだ。このスポーツの歴史に名を刻むことができる立場にいることはとても幸せなことだけれど、今は次の試合に勝つことだけを考えている」として、さすがの集中力の高さを示した。

 また、準決勝では優勝候補筆頭と目されていた第1シードのカルロス・アルカラス(スペイン/1位)を下したが、試合後にアルカラスが「緊張のせいでケイレンを起こしてしまった」と語っていたことについて、「自分も何度か経験したことがある」と同情を寄せた。

「キャリアの初期には、肉体的にかなり苦労していた。感情や状況がそういった面に影響するのは理解できる。世界で最も偉大なトーナメントのひとつであるこの大会で、これまでのようにチャレンジャーではなく勝利が期待される立場だった。それがきっと初めてのことだったから、影響を与えたのかもしれないね」

 ジョコビッチ自身もグランドスラム初制覇から2度目のタイトルまで3年もの時間を要した。同様の試練に直面しようとしているアルカラスだが、ジョコビッチは「彼はまだ20歳。チャンスはたっぷりあるよ」と焦る必要はないことを示す。「健康さえ維持できれば」と注釈を加えながらも、「キャリアは彼のものになるだろう」と若獅子の今後の大きな成功に太鼓判を押している。

構成●スマッシュ編集部

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