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海外テニス

「ジョコビッチに負けたことは彼の今後に影響しない」同郷のレジェンドがアルカラスの今シーズンに期待感<SMASH>

スマッシュ編集部

2023.06.19

グラスコートシーズンへ向けて調整中のアルカラス。(C)Getty images

グラスコートシーズンへ向けて調整中のアルカラス。(C)Getty images

 今季のグランドスラム第2戦、全仏オープンテニス男子シングルス準決勝にて、第3シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア/世界ランク1位)に敗れた第1シードのカルロス・アルカラス(スペイン/2位)について、同じスペイン出身のレジェンドであるアレックス・コレッチャ氏が「彼は素晴らしいシーズンを送ることを確信している」と語っている。

 アルカラスとジョコビッチのこの一戦は、今シーズンここまでで最も注目度の高い試合の一つだっただろう。新世代の筆頭として、アルカラスには大きな期待が寄せられていたが、いざ蓋を開けてみると途中でケイレンに襲われたアルカラスが第3セット以降失速し、あっけない幕切れとなった。

 調子を崩してしまった理由として、アルカラスは「これまでに感じたことのないような緊張感」を挙げていたが、これに対してコレッチャ氏は「あのような結果になることはよくあること。この敗戦が彼の今後に悪い影響を与えることはない」と、海外メディア『EuroSport』の取材にコメントしている。

「ローランギャロス(全仏オープンの別称)に到着した時に、彼が自分に課した目標とプレッシャーが、肉体的に負担になってしまったかもしれないね」と分析したコレッチャ氏は、「それに暑くて湿度が高かった。神経が高ぶってしまうこともあっただろう。この試合はとても厳しいものだった」とアルカラスの不調に理解を示した。
 
 また、「彼に悪いところは何もない。彼はまだ若く、様々なことを学んでいる最中だ」と指摘。今後、大舞台での強敵との対戦を重ねることで徐々に自信をつけていくだろうと予想した。

「少しずつだが、本領を発揮できるようになっていくだろう。ジョコビッチのような選手が相手でも、途中でペースを落として5セットマッチに持ち込み、終盤に調子を上げていくようなプレーができるようになるはずだ。私は彼が素晴らしいシーズンを送ることを心から信じているし、トップ3でシーズンを終えることを確信しているよ」

 実際、今季のアルカラスは全豪オープンこそケガでスキップしたものの、これまで5大会で決勝に進出し4つのタイトルを獲得するなど、出足が遅れたことを補って余りある活躍を見せている。

 現在は7月初頭のウインブルドン(7月3日~16日/イギリス・ロンドン/芝コート/グランドスラム)に向けて、グラスコートで調整しているアルカラス。来週開幕の「シンチ選手権」(6月19日~25日/イギリス・ロンドン/芝/ATP500)に第1シードとして出場予定だ。

構成●スマッシュ編集部

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