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「競争の激しい世界で続けることは不可能」元世界2位のコンタベイトがウインブルドンでの引退を表明<SMASH>

スマッシュ編集部

2023.06.21

10年超のキャリアに終止符を打つと発表したコンタベイト。(C)Getty Images

 女子テニス元世界ランク2位のアネット・コンタベイト(エストニア/現79位)が、6月20日に公式インスタグラム(@anett_kontaveit)を更新し、今年のウインブルドンを最後に現役引退すると発表した。

 現在27歳のコンタベイトは、6歳でテニスを始め、16歳の時に全米オープンジュニアで準優勝を飾った。2012年にツアーデビューすると、優勝6回、準優勝11回、さらに21年にはWTAファイナルズで準優勝に輝き、22年には自己最高位となる世界2位をマーク。

 しかし、22年10月から背中の痛みに悩まされ、今シーズンは試合数を絞ったものの思うような結果は残せずにいた。そして「私はアスリートとしてのキャリアに終止符を打つことを発表します。何度か医師の診察を受け、メディカルチームと相談した結果、腰に腰椎椎間板変性症があることが判明しました。これでは、本格的なトレーニングや競技を続けることはできません。競争の激しい世界でトップレベルを続けることは不可能です」として引退に至った旨を記した。

 続けて「テニスは私に多くのものを与え、教えてくれました。エストニアの国旗を掲げる世界中のファンの前でプレーできることは、大切なことでした。プロテニスプレーヤーとして最後の努力を終えたら、新しい挑戦への準備はできています。試合を楽しみ、ウインブルドンでは全力で戦うつもりです。皆さん、いつも応援してくれてありがとうございます」と綴った。
 
 この引退表明に多くの選手たちが反応している。トムヤノビッチは「素晴らしいキャリアを誇りに思う」と称え、シルステアは「この先もきっと素晴らしい人生が待っているわ」、スティーブンスは「エストニアに会いに行くしかないわね!あなたが次に何をするのか待ちきれないわ」、リシッキは「このような形で残念。ウインブルドンはみんな応援している」など、温かいメッセージが続々と寄せられ、コンタベイトが選手仲間からいかに愛されているかがうかがえる。

 素晴らしい現役生活の最後となるウインブルドンでは、悔いのないプレーをしてほしい。

構成●スマッシュ編集部

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【画像】コンタベイトの引退発表の原文!