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ハーレ大会の記念式典にフェデラーが登場! 引退後初めての公式戦訪問に「いい意味で少し不思議な気分」<SMASH>

中村光佑

2023.06.22

30周年を迎えたハーレ大会で、10度の最多優勝を誇るフェデラー氏を迎えて記念式典が行なわれた。「ここでは多くの成功を収められた」とコメント。(C)Getty Images

 現地時間6月21日、現在開催中の男子テニスツアー「テラ・ウォルトマン・オープン」(6月19日~25日/ドイツ・ハーレ/芝コート/ATP500)が、昨年9月に現役を引退したロジャー・フェデラー氏(スイス/41歳)の栄誉を称える記念式典「Roger Federer Day」を挙行。久々にコートに姿を現した"テニス界の英雄"に会場からは大きな拍手と歓声が送られた。

"芝の王者"の異名を持つフェデラー氏が現役時代に最も得意としていた舞台の1つがこのハーレ大会だった。今年で節目の30周年を迎えた同大会でフェデラー氏は史上最多となる10度もの優勝を経験しており、そのうち2003年から06年には4連覇、13年から15年にかけては3連覇を達成。通算でも69勝8敗という驚異的な成績を残している。

 ちなみにフェデラー氏がツアー公式戦の会場に姿を現すのは引退後初めてのことだ。この日の式典に主賓として登場した同氏はATP(男子プロテニス協会)の公式サイトを通じて「引退後に大会会場に足を運ぶのは初めてだから、いい意味で少し不思議な気分だ。引退した後にコート戻ってくるには、きちんとした目的が必要だといつも思っているからこそ、こうして30周年を祝うためにこのハーレに来ることができた」とコメント。

 続けて思い出のハーレの地に戻ってこられたことへの喜びを次のように語った。

「ハーレとの思い出は、ずっと昔にさかのぼる。初めてここに来たのは22年前かな。そこから18年間にわたってここでプレーした。最初はゲルハルト・ウェーバー氏、そして現在トーナメント・ディレクターを務めるラルフ・ウェーバー氏と、ウェーバー・ファミリーとは単なるパートナーシップ以上の友情で結ばれている。素晴らしい時を過ごせたし、ここでは多くの成功を収めることができた」
 
「キャリアの後半にはここで家族とも素晴らしい時間を過ごせた。私の子どもたちは会場中を走り回っていたし、ファンもたくさんいた。ファンの皆とも仲良くなれたし、交流もたくさんできた。私にとっては本当に良い大会でここに来るのは大好きだから、引退後にこうしてまた戻ってこられるのは本当にうれしいよ」

 引退後も「試合が気になることが多くて、自分でもスコアをチェックする頻度が多いことにとても驚いている」と明かすフェデラー氏だが、「最近は試合そのものを見るというよりは、ハイライトやリール動画(短時間の動画)をチェックするようにしている」と言う。そのうえで同氏は数々の有望な若手選手が目覚ましい活躍を遂げていることをうれしく思っているとコメントした。

「テニス界はいい時代を迎えているし、私はいつも、テニスは常に進化し続ける素晴らしいスポーツだと言ってきた。だから私は今でもテニスの大ファンだし、全ての選手たちがやっていることは本当に素晴らしいと思っている」

 式典では黒のスーツに身を包み、気品あふれる優雅な佇まいで会場のファンを魅了したフェデラー氏。またどこかの大会会場に姿を見せてくれることを期待したい。

文●中村光佑

【連続写真】身体の使い方に無理がないフェデラーのフラットサービス『30コマの超分解写真』
 
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【動画&画像】ハーレ大会の記念セレモニーに登場し表彰されるフェデラー

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