海外テニス

加藤未唯となぜウインブルドンで組まなかったのか。全仏混合ダブルスを制した“相棒”が真相を明かす!「彼女とは緩い約束をした」

THE DIGEST編集部

2023.07.06

全仏OPの混合ダブルスで初優勝を飾った加藤&プッツ組。8月の全米OPで再結成なるか。(C)Getty Images

 6月に行なわれたテニスの四大大会「全仏オープン」。日本の加藤未唯はティム・プッツ(ドイツ)と組んで混合ダブルスに臨み、見事初優勝を飾った。ふたりがペアを組んだのは今回が初めてで、大会エントリーの締め切り直前に急きょ結成。そんな急造コンビが快進撃を続け、ともにグランドスラムにおける初タイトルを奪取したのだから驚きだ。

 続くウインブルドン(英ロンドン/7月3~16日)でもコンビ継続が期待されたが、プッツは加藤のラブコールを丁重に断った。プッツはウインブルドンでは混合ダブルスにエントリーせず、加藤は新たにサンダー・ジレ(ベルギー)をパートナーに選んで出場する。ジレは全仏オープンの男子ダブルスで準優勝を飾った実力者だ。

 そんななか、プッツが母国ドイツのメディア『GMX』のインタビュー取材に応じた。ウインブルドンの混合ダブルスに加藤と組んで挑まなかった理由についても言及している。

 35歳のベテランは「シングルスではグランドスラムは獲れなかっただろうね」と冗談めかし、いまだ興奮を隠し切れない様子。フランスでの体験を問われると、「正直言って偶然の要素も大きかった。僕たちは比較的恵まれた組み分けだったから、最初の2ラウンドで調整する時間があったんだ。ミックス(混合)はグランドスラム以外ではほとんどプレーしないし、僕とミユのようなダブルスのスペシャリストでさえ、そのためのトレーニングはしない。コートに入って自分のベストを尽くすだけ。パリで僕とミユが勝つには、それで十分だった」と語った。
 
 ウインブルドンでは同胞のケビン・クラビーツと組んで男子ダブルスを戦うが、混合ダブルスにはエントリーしていない。プッツはその理由を次のように説明している。

「ちょうどブンデスリーガ(ドイツ国内リーグ)のシーズンが始まるタイミングで、チーム(TCブレデニー)のためにできるだけ多くの試合に出場したいと考えている。ウインブルドンのダブルスでケビンと勝ち進んでブンデスリーガを欠場するのはしょうがない。単純にミックスよりもブンデスリーガを優先したかったから、ウインブルドンにはエントリーしなかったんだ」

 そして加藤との気になるコンビ継続に関しては、「ミユとは8月末の全米オープン(米ニューヨーク/8月28日~9月10日)に向けて、緩い約束はしているよ」とだけ答え、やんわりと"復活"を示唆した。

構成●THE DIGEST編集部

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