もはやアンストッパブルだ。堰を切ったように言葉が溢れ出た。
6月に行なわれたテニス四大大会「全仏オープン」の女子ダブルスで勃発した、加藤未唯(日本)を巡る“失格騒動”。その一連のハプニングで批判の矢面に立たされた対戦ペアのひとり、マリー・ボウズコワ(チェコ)がまたしても赤裸々に本音をぶちまけた。現地水曜日に地元メディア『iROZHLAS』で想いの丈を明かしたばかりだが、今度は別のチェコ・メディアである『iDNEZ』の取材に応じ、加藤への怒りを滲ませたのだ。
記事は「人気者から悪役に転落。ビデオは欺瞞に満ちていた」と題して、「このスキャンダルについて話すとき、24歳のテニスプレーヤーからチェコ人らしい笑顔は消え去る」と記述。そのうえで、ボウズコワは次のように加藤へのインプレッションを語っている。
「彼女はすべてを引き起こし、私たちを敵に回した。彼女は私たちを悪者にしたのです。以前共にプレーしたとき、彼女は試合中ずっと怒ってラケットを投げていたわ。多くの選手は彼女がああいう振る舞いをするのは知っている、だから今回のようなことが起きても驚かないと言っていましたよ」
さらにボウズコワは「誰かがあのようにボールを打てば、その結果について考えなければならないでしょう。残念だけど、失格以外にはなり得なかったと思う」と、あらためてジャッジは間違いではなかったと主張する。
加えて、当日のコート上での様子がまとめられた短い動画が拡散した点について「愚かだったわ」と評し、「インターネット上に15秒の動画が出回っていたけど、あれはかなり誤解を招くものでした。映像のなかで彼女はゆっくりとボールを打ち、すぐに後を追って少女のところへ謝りに走る。そこから、私たちが笑っているカットが映し出された。でも彼女は10分後に主審が歩み寄るまで、少女のところには行っていないんですよ」と続けた。
批判が集中した“クスクス笑い”に関してはあらためて誤解だと強調。「監督もやってきて、ベンチで3人でおしゃべりしていただけです。私の話したスペイン語が変な文法になってしまって、それを聞いたサラ(ソリベストルモ)と一緒に笑ってしまった。だから対戦相手のことなどまったく話していませんでした」と振り返った。
では、試合後に加藤へ送ったメッセージはどうだったのか。加藤は返信こそしていないものの、ボウズコワから「今日はごめんなさい。あなたとあなたのパートナーが無事であることを願っています」との言葉を受け取り、両者の関係は良好だと話していた。ボウズコワは「私は彼女に同情したんです。励まそうと思い、たしかに試合の結果を残念に思うと書いた。それなのに、彼女からはなんの返事もないままです」と証言している。
現在開催中の四大大会「ウインブルドン」は、いよいよ女子ダブルスがスタートする。全仏オープンに続いて加藤はアルディラ・スチアディ(インドネシア)と、ボウズコワはサラ・ソリベストルモ(スペイン)とペアを組んで臨む。準決勝まで再戦が実現しないレギュレーションとなっているが、両ペアの戦いぶりから目が離せない。
構成●THE DIGEST編集部
【画像】加藤組が協議するなか、ベンチで“ほくそ笑む”ボウズコワとソリベストルモ
【動画】加藤未唯の球がボールガールの頭部を直撃…対戦ペアの抗議もあって失格処分となる一部始終
6月に行なわれたテニス四大大会「全仏オープン」の女子ダブルスで勃発した、加藤未唯(日本)を巡る“失格騒動”。その一連のハプニングで批判の矢面に立たされた対戦ペアのひとり、マリー・ボウズコワ(チェコ)がまたしても赤裸々に本音をぶちまけた。現地水曜日に地元メディア『iROZHLAS』で想いの丈を明かしたばかりだが、今度は別のチェコ・メディアである『iDNEZ』の取材に応じ、加藤への怒りを滲ませたのだ。
記事は「人気者から悪役に転落。ビデオは欺瞞に満ちていた」と題して、「このスキャンダルについて話すとき、24歳のテニスプレーヤーからチェコ人らしい笑顔は消え去る」と記述。そのうえで、ボウズコワは次のように加藤へのインプレッションを語っている。
「彼女はすべてを引き起こし、私たちを敵に回した。彼女は私たちを悪者にしたのです。以前共にプレーしたとき、彼女は試合中ずっと怒ってラケットを投げていたわ。多くの選手は彼女がああいう振る舞いをするのは知っている、だから今回のようなことが起きても驚かないと言っていましたよ」
さらにボウズコワは「誰かがあのようにボールを打てば、その結果について考えなければならないでしょう。残念だけど、失格以外にはなり得なかったと思う」と、あらためてジャッジは間違いではなかったと主張する。
加えて、当日のコート上での様子がまとめられた短い動画が拡散した点について「愚かだったわ」と評し、「インターネット上に15秒の動画が出回っていたけど、あれはかなり誤解を招くものでした。映像のなかで彼女はゆっくりとボールを打ち、すぐに後を追って少女のところへ謝りに走る。そこから、私たちが笑っているカットが映し出された。でも彼女は10分後に主審が歩み寄るまで、少女のところには行っていないんですよ」と続けた。
批判が集中した“クスクス笑い”に関してはあらためて誤解だと強調。「監督もやってきて、ベンチで3人でおしゃべりしていただけです。私の話したスペイン語が変な文法になってしまって、それを聞いたサラ(ソリベストルモ)と一緒に笑ってしまった。だから対戦相手のことなどまったく話していませんでした」と振り返った。
では、試合後に加藤へ送ったメッセージはどうだったのか。加藤は返信こそしていないものの、ボウズコワから「今日はごめんなさい。あなたとあなたのパートナーが無事であることを願っています」との言葉を受け取り、両者の関係は良好だと話していた。ボウズコワは「私は彼女に同情したんです。励まそうと思い、たしかに試合の結果を残念に思うと書いた。それなのに、彼女からはなんの返事もないままです」と証言している。
現在開催中の四大大会「ウインブルドン」は、いよいよ女子ダブルスがスタートする。全仏オープンに続いて加藤はアルディラ・スチアディ(インドネシア)と、ボウズコワはサラ・ソリベストルモ(スペイン)とペアを組んで臨む。準決勝まで再戦が実現しないレギュレーションとなっているが、両ペアの戦いぶりから目が離せない。
構成●THE DIGEST編集部
【画像】加藤組が協議するなか、ベンチで“ほくそ笑む”ボウズコワとソリベストルモ
【動画】加藤未唯の球がボールガールの頭部を直撃…対戦ペアの抗議もあって失格処分となる一部始終
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