現在開催中のテニス四大大会「ウインブルドン」（７月３日～16日／イギリス・ロンドン／芝コート）は、現地７月７日に男子シングルス３回戦を実施。元世界ランキング３位のスタン・ワウリンカ（スイス／現88位／38歳）が第２シードのノバク・ジョコビッチ（セルビア／現２位／36歳）に３－６、１－６、６－７（４）で敗退しベスト16進出を逃した。敗戦後の記者会見に出席したワウリンカは、試合を振り返りジョコビッチのプレーを称賛した。

　今年で17回目の本戦出場を果たしたワウリンカは、１回戦をエミール・ルースブオリ（フィンランド／世界ランク47位／24歳）に７－５、７－５、６－４のストレート勝利。続く２回戦では、先月の全仏オープンでベスト８に進出した第29シードのトマス・マルティン・エチェベリ（アルゼンチン／同49位／23歳）に６－３、４－６、６－４、６－２といずれも勢いのある若手選手に勝利を収めた。

　かつてのキレのあるショットを彷彿とさせるプレーで勝ち上がったワウリンカは、３回戦でジョコビッチと対戦。27回目の顔合わせとなったこの試合は、序盤からワウリンカが果敢に攻めるが、ジョコビッチの精度の高いショットに苦戦し、第１セットを先取される。さらに、第２セットもジョコビッチの安定したプレーに圧倒され、１ゲームしか奪えずセットを落とす。

　第３セットでは両者譲らずの展開となり、タイブレークにもつれ込んだ。しかし、ここでもジョコビッチの隙のないテニスに押し切られ、３回戦で姿を消した。 　試合後の記者会見に出席したワウリンカは、「予想通りタフな試合だった」と開口一番。「ジョコビッチは今、ベストプレーヤーだと思う。ウインブルドンで彼と対戦するのは僕にとってタフなことだよ」と称賛し、次のように試合を振り返った。

「最終的には、自分のパフォーマンスには満足しているよ。少なくとも僕はファイトした。自信、プレー、全てにおいて彼のレベルには達していない。今夜は自分のベストのプレーをしようと思っていたんだ」

　また、久々の大舞台となった今回の試合についてワウリンカは、「雰囲気は素晴らしかった。そして、ノバクと夜のセンターコートで対戦できるのは、いつだって特別なことだよ」と語った。

　ジョコビッチとの素晴らしい熱戦を繰り広げたワウリンカ。今年３月に38歳となった大ベテランだが、本来のプレーを取り戻しつつある。一方、ジョコビッチは、これでウインブルドンでは31連勝となり、レジェンドのピート・サンプラス氏（アメリカ）の連勝回数に並んだ。

構成●スマッシュ編集部

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