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「特別な気分だよ」世界7位ルブレフが全仏OP準優勝のルードを下しツアー14勝目を飾る!<SMASH>

中村光佑

2023.07.24

「ノルデア・オープン」決勝でルードとのトップ2シード対決を制したルブレフは、4月の「モンテカルロ・マスターズ」に続き、今季2勝目を挙げた。(C)Getty Images

 男子テニスツアー「ノルデア・オープン」(7月17日~23日/スウェーデン・バスタッド/クレーコート/ATP250)は、現地7月23日にシングルス決勝を実施。第2シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア/世界ランク7位)が、第1シードのキャスパー・ルード(ノルウェー/同4位)を7-6(3)、6-0のストレートで下し、ツアー通算14勝目を手にした。

 今シーズンは1月の全豪オープンと、先日のウインブルドンでベスト8入りを果たすなど、最高峰の四大大会を含めここまで安定した成績を残しているルブレフ。今大会でも持ち前の力強いテニスを軸に失セット数をわずか1に抑えて決勝に進出。今季2勝目に王手を掛けていた。

 トップ2シード対決となったこの日の決勝は序盤から緊迫した展開が続き、ブレークを1つ取り合ってタイブレークへ突入。お互いに持ち味を出しながらも最後はルブレフの強打が勝り、接戦の末に第1セットを先取する。

 第2セットはルブレフの独壇場となる。徐々に勢いを増すフォアハンドに加え、バックハンドのストレートやフォアのカウンターショットも冴えてポイントを量産。相手に1ゲームも与えない完璧なプレーを披露し、1時間33分で勝利を収めた。
 
 4月の「モンテカルロ・マスターズ」で四大大会に次ぐマスターズ1000大会での初優勝を飾って以来となる今季2勝目を手にしたルブレフは、試合後のオンコートインタビューで試合内容を振り返りつつ以下のように喜びを語った。

「タイトルを取るのはいつだって素晴らしいことだ。これは今年獲得した2つのタイトルのうちの1つだ。特別な気分だよ。決勝は(悪天候の)タフなコンディションで行なわれたけど、ラッキーだった。キャスパー(ルード)はスピンを多用して高い打点で打ってくるけど、今日の天候ではボールがあまり飛ばなかったから、それが少し助けになったと思う。それに加えて、今日は本当に良いプレーができたよ」

 今回の優勝により、11月にイタリア・トリノで行なわれるシーズン最終戦「ATPファイナルズ」(ハードコート)の出場権獲得を懸けたレースランキングで7位から4位に浮上したルブレフ。今週は休む間もなく「ハンブルク・ヨーロピアン・オープン」(7月24日~30日/ドイツ・ハンブルク/クレーコート/ATP500)に第2シードで参戦する予定だ。

文●中村光佑

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