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国内テニス

元世界40位、日本女子テニスを牽引した森田あゆみが引退「何も悔いが残らないところまでやりきった」<SMASH>

スマッシュ編集部

2023.08.04

引退を表明した森田あゆみ。最後に日本代表としてプレーしたのは2015年フェドカップだった。写真:THE DIGEST写真部

引退を表明した森田あゆみ。最後に日本代表としてプレーしたのは2015年フェドカップだった。写真:THE DIGEST写真部

 2000年代後半から10年代前半にエースとして日本女子テニス界をリードした森田あゆみ(33歳)が、現役を引退することを表明した。所属先である安藤証券株式会社を通して8月4日に引退のリリースをメディア各社に配信した。

 森田は1990年3月11日生まれで、7歳からテニスをスタート。フォア、バック両手打ちから繰り出す強烈なストロークを武器に、ジュニア時代には全仏、全豪オープンでベスト4入り。ジュニアランキング最高3位をマークし、2005年からプロとして活動した。

 同年、全日本選手権を史上3番目の年少記録で優勝。08年には北京オリンピック代表を務め、11、13年には全豪オープンで3回戦進出。全てのグランドスラムで勝利を挙げるなど世界を舞台に活躍し、WTAランキング自己最高40位(11年)をマークした。

 14年までトップ100に位置した森田だが、キャリア後半はケガに苦しむことになる。腰や手首を痛めては休養と復帰を繰り返し、手首の手術は幾度も経験した。それでも万全のコンディションには戻らず、ランキングは500位台から800位台を低迷。ここ6年ほどはほぼ下部ツアーを回っていた。
 
 引退を決めた森田は、以下のようなコメントを発表した。

「今までたくさん応援していただきありがとうございました! 何も悔いが残らないところまで完全燃焼しやりきったと感じています。本当に恵まれた幸せな選手生活でした! 今後はコーチとしてジュニアや選手のサポートをできるよう活動していきます」

 9月上旬に東京・有明テニスの森公園でITFツアーの「安藤証券オープン東京2023」(9月4日~9日/ハードコート/W100)が開催される。その最終日の単複決勝戦後に、森田の引退セレモニーが行なわれる予定だ。

 約18年にわたるプロ生活で、栄光と挫折の両方を経験した森田。それは今後のコーチ人生において貴重な財産となることだろう。長年のプレーにねぎらいの言葉を贈るとともに、彼女がどんな選手を育てるのかを楽しみにしたい。

構成●スマッシュ編集部

【PHOTO】森田が最後に「全日本選手権」に出場した2020年大会、女子シングルスのスナップ集
 

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