高校テニスの頂点を目指す戦い「全国高等学校総合体育大会テニス競技大会」（団体戦：８月１日～３日、個人戦：４日～７日／北海道・苫小牧市緑が丘公園庭球場、千歳市青葉公園庭球場／砂入り人工芝）は７日、女子個人戦の決勝を実施。小髙未織（埼玉・浦和麗明／３年）が、新井愛梨（京都・同志社国際／３年）を７－５、６－３で下し、優勝を飾った。

　個人戦は、１、２回戦は１セットマッチ、３回戦から準決勝までは８ゲームプロセット（８ゲームオール後にタイブレーク）、決勝は３セットマッチ（最終セットは10ポイントマッチタイブレーク方式）で行なわれる。

　午前に行なわれた準決勝では、小髙が今年の全国選抜覇者の里菜央（兵庫・相生学院／３年）に８－４で勝利し、決勝へ向け弾みをつけた。一方、新井は４回戦で第１シードを破った千葉陽葵（大阪・大商学園／２年）を相手に８－６の接戦を制して決勝へ進出。
 
　そして迎えた決勝戦、フラット系のストロークを軸にプレーする小髙は、アングルショットや、ドロップショットを織り交ぜて組み立てる。対する新井は、スピンの効いたショットで積極的に攻め、揺さぶりを掛ける。

　試合序盤は互いにサービスゲームをキープできず、ブレークし合う展開に。「相手のサービスが強かったのでリターンに苦戦した」ことでなかなかペースをつかめなかった小髙だが、第11ゲームをブレークに成功。次のサービスゲームをしっかりキープし、第１セットを７－５で先取する。
  　続く第２セットでは、小髙がフォアの鋭いショットでウイナーを量産。ドロップボレーや、強烈なカウンターショットも随所に決まり、要所で競ったゲームをものにした。最後は小髙がバックの強打で押し切り、６－３で勝利をつかんだ。

「ラリー戦になった時に先に攻めることができた」と振り返った小髙は、「前に入ってフォアで攻めたり、ドロップショットで主導権を握ることができたのが勝ちにつながった」と勝因を分析。今後に向けては「セカンドサービスで攻められてしまうので、そこを強化していきたい」と明確な課題を明かした。

　また、ダブルスでは、水口由貴／新城英万（沖縄・沖縄尚学）が、井上季子／上野梨咲（広島・山陽女学園）に６－４、６－２のストレートで勝利し、見事優勝を飾った。

　大会７日目の個人戦の結果は以下の通り。

◆女子個人戦シングルス準決勝結果 
新井愛梨(京都・同志社国際)　8-6　千葉陽葵(大阪・大商学園)　　
小髙未織(埼玉・浦和麗明)　8-4　里菜央(兵庫・相生学院)　

◆女子個人戦シングルス決勝結果 
小髙未織(埼玉・浦和麗明)　7-5 6-3　新井愛梨(京都・同志社国際)

◆女子個人戦ダブルス決勝結果 
水口由貴／新城英万(沖縄・沖縄尚学)　6-4 6-2　井上季子／上野梨咲(広島・山陽女学園)

取材・文●前道右京（スマッシュ編集部）

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