WTAは11日、メディア関係者からの投票によって選出されたWTAプレーヤーアウォードの結果を発表した。
このアウォードは、最優秀選手賞、最優秀ダブルスチーム賞、最も成長した選手賞、最優秀新人賞、カムバック選手賞の5つの部門に分かれている。
最優秀選手賞に輝いたのは、オーストラリア出身の選手として初めてランキング1位に上り詰めたアシュリー・バーティ。最終ランキングも1位で終えたバーティーは、2019年は、6試合で決勝に進出。4大会でタイトルを制した。そのうち1つが全仏オープンだ。全豪ではベスト8、ウインブルドンと全米では4回戦に進出と、今年、全てのグランドスラム大会を2週目まで戦い抜いた唯一の選手でもある。年間、全選手の中で最多となる57勝を挙げた。まさに最優秀賞のトロフィーが相応しい活躍ぶりである。
最優秀ダブルスチーム賞には、ハンガリー出身のティメア・バボスとフランス出身のクリスティーナ・ムラデノビッチのペアが選ばれた。2019年は全豪オープンで準優勝し、ウインブルドンでベスト4、全米ではベスト8に進出した。全仏オープンで2度目のグランドスラムタイトルを手にした2人は、WTAランキング1位のペアとなった。
アメリカの21歳、ソフィア・ケニンは、今シーズンツアー3勝を挙げ、年間を通した成長が認められ、最も成長した選手賞に選出された。全仏オープンではセレナ・ウィリアムズを破りベスト16に入り、バーティーや大坂なおみといった数々の優勝候補との試合に勝ち星を挙げ、大物食いをしてみせた。2018年は52位でシーズンを終えたケニンは、徐々にランキングを上げ、2019年、最終的に14位となった。
そして最優秀新人賞には、カナダのビアンカ・アンドレスクが選ばれた。3月のインディアン・ウェルズでツアー初優勝を挙げると、全米オープンでは初出場で初優勝という快挙を成し遂げた。最終ランキングを5位で終え、まさに昨年の大坂なおみの快進撃を見ているかのような活躍だった。
華々しい復活を遂げたスイスのベリンダ・ベンチッチに贈られたのは、最優秀カムバック賞だ。数々のジュニア大会で優勝し、17歳でプロ転向したベンチッチは、2014年の最優秀新人賞を手にしている。約4年間、手首の負傷により思うような活躍ができなかったが、2019年はドバイオープン優勝、数々の全米ではベスト4、WTAファイナルズでも準決勝進出と、正に復活のシーズンとも言える結果を残した。
女子テニス界を盛り上げた選手を称えるWTAジェリーダイヤモンドエース賞には、40ものファンイベントや慈善活動に参加したオランダのキキ・バーテンスが選ばれた。
2019年シーズンは、アウォード発表にて終幕を迎えた。オリンピックも開催される2020年、彼女たちはどのような活躍を見せてくれるのだろうか。
文●誉田優
フリーライター。早稲田大学スポーツ科学部卒業。
Twitter:yu__honda/Instagram:yu__honda
このアウォードは、最優秀選手賞、最優秀ダブルスチーム賞、最も成長した選手賞、最優秀新人賞、カムバック選手賞の5つの部門に分かれている。
最優秀選手賞に輝いたのは、オーストラリア出身の選手として初めてランキング1位に上り詰めたアシュリー・バーティ。最終ランキングも1位で終えたバーティーは、2019年は、6試合で決勝に進出。4大会でタイトルを制した。そのうち1つが全仏オープンだ。全豪ではベスト8、ウインブルドンと全米では4回戦に進出と、今年、全てのグランドスラム大会を2週目まで戦い抜いた唯一の選手でもある。年間、全選手の中で最多となる57勝を挙げた。まさに最優秀賞のトロフィーが相応しい活躍ぶりである。
最優秀ダブルスチーム賞には、ハンガリー出身のティメア・バボスとフランス出身のクリスティーナ・ムラデノビッチのペアが選ばれた。2019年は全豪オープンで準優勝し、ウインブルドンでベスト4、全米ではベスト8に進出した。全仏オープンで2度目のグランドスラムタイトルを手にした2人は、WTAランキング1位のペアとなった。
アメリカの21歳、ソフィア・ケニンは、今シーズンツアー3勝を挙げ、年間を通した成長が認められ、最も成長した選手賞に選出された。全仏オープンではセレナ・ウィリアムズを破りベスト16に入り、バーティーや大坂なおみといった数々の優勝候補との試合に勝ち星を挙げ、大物食いをしてみせた。2018年は52位でシーズンを終えたケニンは、徐々にランキングを上げ、2019年、最終的に14位となった。
そして最優秀新人賞には、カナダのビアンカ・アンドレスクが選ばれた。3月のインディアン・ウェルズでツアー初優勝を挙げると、全米オープンでは初出場で初優勝という快挙を成し遂げた。最終ランキングを5位で終え、まさに昨年の大坂なおみの快進撃を見ているかのような活躍だった。
華々しい復活を遂げたスイスのベリンダ・ベンチッチに贈られたのは、最優秀カムバック賞だ。数々のジュニア大会で優勝し、17歳でプロ転向したベンチッチは、2014年の最優秀新人賞を手にしている。約4年間、手首の負傷により思うような活躍ができなかったが、2019年はドバイオープン優勝、数々の全米ではベスト4、WTAファイナルズでも準決勝進出と、正に復活のシーズンとも言える結果を残した。
女子テニス界を盛り上げた選手を称えるWTAジェリーダイヤモンドエース賞には、40ものファンイベントや慈善活動に参加したオランダのキキ・バーテンスが選ばれた。
2019年シーズンは、アウォード発表にて終幕を迎えた。オリンピックも開催される2020年、彼女たちはどのような活躍を見せてくれるのだろうか。
文●誉田優
フリーライター。早稲田大学スポーツ科学部卒業。
Twitter:yu__honda/Instagram:yu__honda