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インカレ会場でテニスクリニックを初開催。地元のジュニアや大学生にプレーと観戦の楽しさを伝える<SMASH>

スマッシュ編集部

2023.08.23

インカレクリニックに参加した高校生(上)と大学生(左下)。元インカレ複王者の坂井勇仁(右下)らが指導に当たった。写真提供:クリニック主催者

 三重県・四日市テニスセンターで開催され、8月21日に幕を閉じた「2023年度 全日本学生テニス選手権大会」(インカレ)。今大会では試合とは別に初めての試みが行なわれ、注目を集めた。地元のジュニアや大学生を対象にしたテニスクリニックだ。

 全日本学生テニス連盟にテニススクール大手のノアインドアステージ、レック興発、GODAIグループが加わってクリニックを主催。各スクールには大学テニス出身のプロや実業団トップ選手もおり、テニスの普及と併せて、彼らが後進たちへ恩返しをするといった意味合いも含まれていた。

 主催者が掲げた開催趣旨には――
1.実業団選手との交流を通じた、地元高校生、大学生選手のテニスレベル向上
2.イベントを通じた、インカレの周知、集客
が挙げられている。

 当初は8月18日に予定され、GODAIからは2019年インカレ王者で現役プロの今村昌倫選手もコーチとして参加するはずだったが、台風の影響で日程が19日にずれ、残念ながらGODAIグループは不参加となった。
 
 それでも、インカレのダブルスを2度制している坂井勇仁コーチやインカレ複4強の中塚桃子コーチ(ノアIS)、日本リーグで活躍する井原力コーチ(REC)らが参加し、近畿大学の学生スタッフのサポートも借りて、質の高いレッスンが行なわれた。

 第1部には三重県の高校生28名、第2部には学生連盟に籍を置く大学生8名が生徒としてレッスンを受講。和気あいあいとした雰囲気の中にも、普段なかなか体験できない選手クラスのボールを受けたり、直接助言をもらったりと、有意義な時間を過ごせたようだ。

 今回のクリニックの発起人となった坂井コーチは「私自身、大学テニス出身で、大学テニスへの思い入れも強く、恩返しの意味も込めてイベント開催を考案しました。これを前例に少しずつ規模を拡大し、より多くの人に学生大会、インカレを知ってもらいたいと考えています」と初の試みを振り返った。

 来年以降、このクリニックが恒例となり、より多くのテニス愛好家が「プレー」と「観戦」の両方を楽しめる機会として、インカレが発展していくことを願いたい。

構成●スマッシュ編集部

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