海外テニス

全米オープン連覇を狙う20歳の王者アルカラスが意気込み!「1年前よりも良い選手になったと感じる」<SMASH>

中村光佑

2023.08.27

全米連覇を狙うアルカラスが開幕前の記者会見で自身の成長ぶりについて語った。(C)Getty Images

 間もなく開幕する今季最後のテニス四大大会「全米オープン」(8月28日~9月10日/アメリカ・ニューヨーク/ハードコート)にディフェンディングチャンピオンとして出場する男子テニス世界ランク1位のカルロス・アルカラス(スペイン/20歳)が、大会開幕前のメディアデーに登場。そのなかで自身の成長ぶりに手応えを感じていると語った。

 先月のウインブルドンで殊勲の四大大会2勝目を手に入れたアルカラス。先週のマスターズ1000大会「ウェスタン&サザン・オープン」では、決勝で3時間48分に及ぶ死闘の末にノバク・ジョコビッチ(セルビア/同2位)に敗れるも好調を維持しており、2004年から08年まで大会5連覇を遂げたロジャー・フェデラー(スイス/元1位/昨年9月に引退)以来となる全米でのタイトル防衛に大きな期待が寄せられている。

 ここ最近の自身の活躍ぶりには大いに満足しているとして「コート上で自分がより成熟していると感じる。1年前よりも自分がより良い選手になったとも感じている」と語るアルカラスだが、全米連覇に関しては「特に意識していない」と言い、さらにこう続けた。
 
「去年と全く同じことをやろうとしているし、これから試合でプレーするのと同じように練習をして、そこに集中しようとしている。 僕は自分がディフェンディングチャンピオンであることやランキングポイントについては焦点を当てていない。僕は自分の最高のレベルを見せることだけに集中しており、全ての練習でプレーを改善しようと努めている。実際のトーナメント(全米)でどうなるか見てみようと思う」

 今大会に第1シードで出場するアルカラスは、1回戦で世界78位のドミニク・ケプファー(ドイツ)と対戦することが決まっている。悲願の四大大会初優勝を遂げた思い出のニューヨークで再び頂点に立つことができるのか、20歳のニューヒーローのパフォーマンスに改めて注目が集まっている。

文●中村光佑

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