「まずは、うれしい気持ちでいっぱいというのと、予選決勝はすごくタフでしたが、最後まで自分のテニスを貫き通して勝てた。そこはすごくうれしいし、自信になります」
言葉通り、「うれしい気持ち」いっぱいを顔にも映して、島袋将は言う。全米オープンテニス予選は、今回が初の挑戦。グランドスラム予選そのものも先のウインブルドンに続いて2度目だが、そのウインブルドンに続き全米でも予選突破。グランドスラム予選負けなしという、驚きの勝率を誇る。
その結果だけを見れば、突発的な成功にも見えるだろう。ただ本人の中では、全ては線でつないだ帰結だ。
今回の予選決勝の相手は、世界107位のリアム・ブローディ。先のウインブルドンではキャスパー・ルードを破るなど、29歳にしてキャリア最高の時を迎えている。
知名度もある選手なだけに、島袋との一戦には多くの観客が詰め掛けた。第1セットは島袋が取るが、第2セットはリターンとストロークの攻撃性を増したブローディが奪い返す。客席のムードも含め、ブローディの流れになりかねない局面だった。
ただ島袋に、引く気持ちはなかったという。
「相手のプレーが良かったので、そこまでダメージは正直なかった。我慢する時間帯も試合の中ではあるので、それが今かなと思っていた」
だからこそファイナルセットでは、自分の時間帯を自ら生みにいく。サービスやストロークを深く叩き込むと、迷わず前へ。その揺るぎない決意と迫力は、間違いなく相手に圧力をかけただろう。ブレークした第4ゲームでブローディが2つのダブルフォールトを重ねたのも、単なる相手のミスではない。
以降も島袋は、緊張を覚える様子も全くなく、一層攻撃的にポイントを奪いに行く。勝利を決めたのは、センターに叩き込むサービスエース。両手を突き上げる姿には、どこか余裕すら漂った。
この日の勝利を支えたサービスの強化は、ウインブルドン以降に島袋が、集中的に取り組んできたことだという。ウインブルドンでは、憧れの本戦の舞台に立った。初戦ではグリゴール・ディミトロフという実力者との対戦となり、「強い選手と戦いたかったのでうれしい」と戦前には笑みを広げた。
言葉通り、「うれしい気持ち」いっぱいを顔にも映して、島袋将は言う。全米オープンテニス予選は、今回が初の挑戦。グランドスラム予選そのものも先のウインブルドンに続いて2度目だが、そのウインブルドンに続き全米でも予選突破。グランドスラム予選負けなしという、驚きの勝率を誇る。
その結果だけを見れば、突発的な成功にも見えるだろう。ただ本人の中では、全ては線でつないだ帰結だ。
今回の予選決勝の相手は、世界107位のリアム・ブローディ。先のウインブルドンではキャスパー・ルードを破るなど、29歳にしてキャリア最高の時を迎えている。
知名度もある選手なだけに、島袋との一戦には多くの観客が詰め掛けた。第1セットは島袋が取るが、第2セットはリターンとストロークの攻撃性を増したブローディが奪い返す。客席のムードも含め、ブローディの流れになりかねない局面だった。
ただ島袋に、引く気持ちはなかったという。
「相手のプレーが良かったので、そこまでダメージは正直なかった。我慢する時間帯も試合の中ではあるので、それが今かなと思っていた」
だからこそファイナルセットでは、自分の時間帯を自ら生みにいく。サービスやストロークを深く叩き込むと、迷わず前へ。その揺るぎない決意と迫力は、間違いなく相手に圧力をかけただろう。ブレークした第4ゲームでブローディが2つのダブルフォールトを重ねたのも、単なる相手のミスではない。
以降も島袋は、緊張を覚える様子も全くなく、一層攻撃的にポイントを奪いに行く。勝利を決めたのは、センターに叩き込むサービスエース。両手を突き上げる姿には、どこか余裕すら漂った。
この日の勝利を支えたサービスの強化は、ウインブルドン以降に島袋が、集中的に取り組んできたことだという。ウインブルドンでは、憧れの本戦の舞台に立った。初戦ではグリゴール・ディミトロフという実力者との対戦となり、「強い選手と戦いたかったのでうれしい」と戦前には笑みを広げた。