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【全日本ジュニアテニス】男子16歳以下シングルスは田畑遼が2連覇!ダブルスは岡橋優希/鈴木琉斗が優勝<SMASH>

前道右京(スマッシュ編集部)

2023.08.29

男子シングルスは、田畑(左)が昨年の14歳以下の部門に続き優勝。ダブルスは岡橋/鈴木(右)が息の合ったペアリングで全国制覇を果たした。写真:田中研治(THE DIGEST写真部)

 ジュニアの全国チャンピオンを決める「ユニクロ全日本ジュニアテニス選手権2023」が8月17日から28日まで有明テニスの森テニスコートで開催。大会最終日を迎えた28日には、男女16歳以下の単複決勝が行なわれた。

 シングルスは全て3セットマッチ(6ゲームズオール後は7ポイントタイブレーク)で実施。ダブルスはノーアド方式、2タイブレークセットで行なわれ、ファイナルセットにもつれた場合、10ポイントマッチタイブレークで勝負を決定する。

 今年、男子シングルスの頂点に立ったのは、第2シードの田畑遼(関東・むさしの村ローンテニスクラブ)。昨年大会の14歳以下カテゴリーに続き2年連続の優勝を飾った。

「去年より10センチくらい身長が伸びた」という田畑は、「自分のサービスに自信がついて、リターンも思いっきりいきやすくなった。全体的にテニスが安定してきた」と成長について言及。

 第1シードの松村怜(東海・あおやま庭球塾)との上位シード対決となった決勝戦。田畑は威力のあるストロークを軸に、ネットにも積極的に出てポイントを取り、勝利をつかむ。「高校1、2年の選手にしっかり勝ち切れたということで自信がついた」と大会を振り返り、今後に向けては「海外の選手に負けないように頑張りたい」と意欲を語った。
 
 一方、男子ダブルスを制したのは第5シードの岡橋優希/鈴木琉斗(関西・ISHII TENNIS ACADEMY/テニスクラブコスパかわち)。決勝で第8シードの内田真翔/永嶋煌(九州・柳川高等学校)にストレート勝利を収めた。

 岡橋/鈴木は小学校4年生から一緒に練習している仲で、ダブルスは去年の冬に組み始めたという。鈴木は「お互いのやりたいことがわかっているからプレーがしやすい」と岡橋との相性の良さを語った。決勝では、内田/永嶋のパワーのあるストロークに対し、ストレートアタック、ロブなど多彩なプレーで応酬。岡橋は「第2セットでリードされたところから、鈴木と協力して挽回できたのでよかった」と試合を振り返ると、鈴木は「ノーアドのデュースで緊迫した場面が多かったけど、岡橋と作戦を立てて要所をとることができた」と勝因を分析した。

 16歳以下男子の結果は以下の通り。

◆男子シングルス決勝結果 
田畑遼(関東・むさしの村ローンテニスクラブ) 6-0 6-3 松村怜(東海・あおやま庭球塾) 

◆男子ダブルス決勝結果 
岡橋優希/鈴木琉斗(関西・ISHII TENNIS ACADEMY/テニスクラブコスパかわち) 6-2 6-4内田真翔/永嶋煌(九州・柳川高等学校)

※各カテゴリーのシングルス男女優勝者8名には副賞として、またフェアかつベストプレーの姿勢で臨んだ選手を全カテゴリーの中から男女1名ずつを大会推薦として、米フロリダにあるIMGテニスアカデミーの合宿に招待される。しかも現地では本大会のアンバサダーを務める錦織圭選手と一緒に練習できる機会も用意される予定。

取材・文●前道右京(スマッシュ編集部)

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