現在開催中のテニス四大大会「全米オープン」の男子シングルス2回戦で体調不良により途中棄権を余儀なくされた元世界ランク3位のドミニク・ティーム(オーストリア/現81位)が、現地8月31日に自身の公式インスタグラム(@domithiem)を更新。そのなかで無念の想いを綴るとともに、今後に向けてポジティブな言葉を残した。
ティームは前哨戦として先月下旬に出場予定だった「ウィンストンセーラム・オープン」(ATP250)を胃腸炎で欠場。北米ハードコートシーズンを1度も公式戦でプレーしないまま今回の全米に臨んでいた。
それにもかかわらず1回戦では男子テニス界きっての曲者アレクサンダー・ブブリク(カザフスタン/27位)を相手に終始素晴らしいプレーを披露し、6-3、6-2、6-4のストレートで勝利。四大大会初優勝を飾った2020年の同大会以来約3年ぶりとなる初戦突破を果たしていた。
ここから波に乗っていくかと思われたティーム。だがそんな彼をまたしても不運が襲う。
現地8月30日に実施されたベン・シェルトン(アメリカ/47位)との2回戦では接戦の末に6-7(1)で第1セットを落とすと、第2セットの第1ゲームが終了したところで体調不良を訴えてメディカルタイムアウトを要求。ベンチに腰掛けてからもつらそうな表情を見せていたティームは、ドクターとの話し合いの末に主審へ途中棄権を申し入れ、1時間7分で2回戦敗退となった。
多くのファンから心配の声が上がっていた中、ティームはこのほど更新したインスタグラムで現在の心境を次のように記している。
「最後まで試合ができなかったのは決して良いことではありませんが、このトーナメント(全米)は自分にとって非常に意味のある舞台なので、今回はなおさらつらい終わり方になりました」
直近の予定については「来週の初めにオーストリアでいくつかの健康診断を受けることになっています。そこで詳しいことがわかると思います」と報告。最後はファンやニューヨーク滞在中にお世話になった人々への感謝の言葉を交えてこう締めくくった。
「再び非常に高いレベルでプレーできるということを前向きに受け止めようと思います。そのことが今後の大会に向けて僕に大きな自信を与えてくれます。信じられないほどのサポートに感謝しています。また、ホテル・セントラル・パークにも深く感謝しています。ニューヨークに足を運ぶ方はこのホテルをチェックしてみてください。本当に特別なホテルです!またお会いしましょう」
昨年3月に右手首のケガから約9か月ぶりのカムバックを遂げて以降も紆余曲折の日々を送ってきたティーム。先月初めに母国で出場した「ジェネラリー・オープン」(クレーコート/ATP250)では約2年9か月ぶりのツアー決勝進出を果たすなど調子を上げていただけに、このような形で思い出の全米を去るのは本当に心残りだろう。とにかく一日も早い回復を願いたい。
文●中村光佑
【PHOTO】ティームはじめ全米オープン2023で存在感を放つ男子トップ選手の厳選ショットを一挙公開!
ティームは前哨戦として先月下旬に出場予定だった「ウィンストンセーラム・オープン」(ATP250)を胃腸炎で欠場。北米ハードコートシーズンを1度も公式戦でプレーしないまま今回の全米に臨んでいた。
それにもかかわらず1回戦では男子テニス界きっての曲者アレクサンダー・ブブリク(カザフスタン/27位)を相手に終始素晴らしいプレーを披露し、6-3、6-2、6-4のストレートで勝利。四大大会初優勝を飾った2020年の同大会以来約3年ぶりとなる初戦突破を果たしていた。
ここから波に乗っていくかと思われたティーム。だがそんな彼をまたしても不運が襲う。
現地8月30日に実施されたベン・シェルトン(アメリカ/47位)との2回戦では接戦の末に6-7(1)で第1セットを落とすと、第2セットの第1ゲームが終了したところで体調不良を訴えてメディカルタイムアウトを要求。ベンチに腰掛けてからもつらそうな表情を見せていたティームは、ドクターとの話し合いの末に主審へ途中棄権を申し入れ、1時間7分で2回戦敗退となった。
多くのファンから心配の声が上がっていた中、ティームはこのほど更新したインスタグラムで現在の心境を次のように記している。
「最後まで試合ができなかったのは決して良いことではありませんが、このトーナメント(全米)は自分にとって非常に意味のある舞台なので、今回はなおさらつらい終わり方になりました」
直近の予定については「来週の初めにオーストリアでいくつかの健康診断を受けることになっています。そこで詳しいことがわかると思います」と報告。最後はファンやニューヨーク滞在中にお世話になった人々への感謝の言葉を交えてこう締めくくった。
「再び非常に高いレベルでプレーできるということを前向きに受け止めようと思います。そのことが今後の大会に向けて僕に大きな自信を与えてくれます。信じられないほどのサポートに感謝しています。また、ホテル・セントラル・パークにも深く感謝しています。ニューヨークに足を運ぶ方はこのホテルをチェックしてみてください。本当に特別なホテルです!またお会いしましょう」
昨年3月に右手首のケガから約9か月ぶりのカムバックを遂げて以降も紆余曲折の日々を送ってきたティーム。先月初めに母国で出場した「ジェネラリー・オープン」(クレーコート/ATP250)では約2年9か月ぶりのツアー決勝進出を果たすなど調子を上げていただけに、このような形で思い出の全米を去るのは本当に心残りだろう。とにかく一日も早い回復を願いたい。
文●中村光佑
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