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海外テニス

完全復活へ! 名手ティームがマスー氏とのコーチ契約解消を発表「素晴らしく美しい時間を心からありがとう」<SMASH>

中村光佑

2023.04.09

ティーム(左)は、全米オープン優勝へと導いたマスー氏(右)と別々の道を歩むという大きな決断を下した。(C)Getty Images

ティーム(左)は、全米オープン優勝へと導いたマスー氏(右)と別々の道を歩むという大きな決断を下した。(C)Getty Images

 現地時間4月8日、男子テニス元世界ランク3位のドミニク・ティーム(オーストリア/現111位)が自身の公式インスタグラム(@domithiem)を更新。約4年間にわたって苦楽を共にしてきたニコラス・マスー氏とのコーチ契約を終了したことを発表した。

 現役時代に世界ランク9位まで上り詰め、2004年のアテネ五輪において単複で金メダルを獲得した実績も持つ43歳のマスー氏は、19年2月にティームのコーチに就任。それから間もなくして出場した同年3月のBNPパリバ・オープン(ATP1000)で、マスターズ初優勝を果たしたティームは、翌20年9月の全米オープンで念願のグランドスラム初優勝も達成した。29歳の俊才がこれまでに残してきた数々の輝かしい功績の裏には、いつもマスー氏の温かいサポートがあったわけだ。

 だが、昨年3月に右手首のケガから約9か月ぶりのツアー復帰を果たして以降は受難の日々を過ごしており、今季に入ってからも2月のリオ・オープン(ATP500)から4大会連続で初戦敗退を喫すなど、なかなか勝ちに恵まれない日々が続いている。

 現在開催中の「エストリル・オープン」(4月3日~9日/ポルトガル・エストリル/ATP250/クレーコート)では1・2回戦を突破してベスト8に進出したものの、現地4月7日に実施された準々決勝でカンタン・アリス(フランス/80位)にストレート負けを喫し、ベスト4進出を逃した。
 
 思うようなプレーができないなかで何かを変えたいと思ったのだろうか。ついにティームは、いつもそばで見守ってくれていたかけがえのない師匠と別々の道を歩むという大きな決断を下した。今回更新したインスタグラムでは、複雑な心境をのぞかせながらも以下のようにマスー氏への感謝の言葉を綴っている。

「なんて信じられないような旅だったのでしょう……全ては2019年初頭に始まりました。あなたは信じられないほどのエネルギーとスポーツへのこの上ない愛を持って(私の元に)やってきてくれました。そうして私たちは全米オープンとインディアンウェルズで優勝したのです。さらには全豪オープン、全仏オープン、そしてNitto ATPファイナルズ(シーズン最終戦)でも2度、決勝に進出しました。これは、私たちが素晴らしいチームであったことを示していると思います。

 しかし、残念ながら、何事にも終わりがあり、その終わりが今やってきたのです。私たちは来週から別々の道を歩むことを一緒に決めました。ニコ(マスー氏)、この素晴らしく美しい時間を心からありがとう。そして、私たちの友情は永遠に続くでしょう」

 文面からは今回の決断がいかに難しいものであったのかがよくわかる。新たな一歩を踏み出すティームの完全復活を大いに期待したい。

文●中村光佑

【連続写真】足の力を存分に活用する、ティームのスピンサービス
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