今年最後のテニス四大大会「全米オープン」は、大会最終日の現地9月10日に男子シングルス決勝を行ない、第2シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア/世界ランク2位)と第3シードのダニール・メドベージェフ(ロシア/同3位)が対決。ジョコビッチが6-3、7-6(5)、6-3で勝利し、大会5年ぶり4度目の優勝を飾った。
新型コロナウイルスのワクチン接種問題で昨年大会を欠場しており、2年ぶりの出場となったジョコビッチ。今回の全米では、3回戦で第32シードのラスロ・ジェレ(セルビア/同38位)に2セットダウンからの逆転で勝利した以外は、全てストレートで勝ち上がり、決勝へ駒を進めていた。
一方、メドベージェフは準決勝で昨年大会覇者のカルロス・アルカラス(スペイン/世界ランク1位)に7-6(3)、6-1、3-6、6-3で勝利。2年ぶりの全米優勝、キャリア2度目のグランドスラムタイトルに王手をかけていた。
過去の対戦成績は、ジョコビッチから9勝5敗。2021年の全米決勝では、メドベージェフがジョコビッチをストレートで破り、グランドスラム初優勝を飾っていた。しかし、直近の3試合は、ジョコビッチがいずれも勝利している。
この日の決勝戦、試合序盤から高い集中力でプレーするジョコビッチは、第2ゲームでブレークに成功。持ち前のパワーと精度を兼備したショットと、サーブアンドボレーを効果的に使いメドベージェフに対抗していく。第9ゲームでは白熱のロングラリーを制し、第1セットを6-3で先取した。
第2セットも隙のないテニスを見せるジョコビッチだが、第7ゲームから次第に疲労の色が見え始める。第8ゲームで今試合初めてのブレークポイントを握られるも、サーブアンドボレーで凌ぎ何とかキープに成功。互いにサービスゲームをキープして迎えたタイブレークでは、ジョコビッチは先にミニブレークを許してから一気にギアを上げ、2セットアップとする。
第3セットもジョコビッチが主導権を維持。抜群のコートカバーリングでメドベージェフの強打、配球を読む場面が増え、ドロップショットも交えてポイントを量産する。第5ゲームでブレークバックを許すも冷静なプレーに徹したジョコビッチは、直後の第6ゲームですかさず2度目のブレークに成功。サービング・フォー・ザ・チャンピオンシップとなった第9ゲームを難なくキープし、3時間16分で勝利を収めた。
この結果ジョコビッチは、男女選手を通じてマーガレット・コート(オーストラリア)に並ぶ史上最多タイとなる四大大会24度目の優勝を達成。テニス界に新たな歴史を刻み込んだ36歳のジョコビッチは、試合後の表彰式で喜びと家族への感謝の言葉を口にした。
「子どもの頃に描いていた夢が実現しました。これまで多くのことがあって、その中で多くの仲間、家族が私を支えてくれて今日に至ることができました。本当に感謝しています」
再び金字塔を打ち立て、大会後には世界ランキング1位に帰り咲くジョコビッチ。衰えを感じさせないプレーで驚異的な強さを誇っている。ツアー終盤戦もさらなる活躍に期待したい。
構成●スマッシュ編集部
【PHOTO】ジョコビッチはじめ全米オープン2023で存在感を放つ男子トップ選手の厳選ショットを一挙公開!
【PHOTO】全米オープン2023で存在感を放つ女子トップ選手の厳選ショットを一挙公開!
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新型コロナウイルスのワクチン接種問題で昨年大会を欠場しており、2年ぶりの出場となったジョコビッチ。今回の全米では、3回戦で第32シードのラスロ・ジェレ(セルビア/同38位)に2セットダウンからの逆転で勝利した以外は、全てストレートで勝ち上がり、決勝へ駒を進めていた。
一方、メドベージェフは準決勝で昨年大会覇者のカルロス・アルカラス(スペイン/世界ランク1位)に7-6(3)、6-1、3-6、6-3で勝利。2年ぶりの全米優勝、キャリア2度目のグランドスラムタイトルに王手をかけていた。
過去の対戦成績は、ジョコビッチから9勝5敗。2021年の全米決勝では、メドベージェフがジョコビッチをストレートで破り、グランドスラム初優勝を飾っていた。しかし、直近の3試合は、ジョコビッチがいずれも勝利している。
この日の決勝戦、試合序盤から高い集中力でプレーするジョコビッチは、第2ゲームでブレークに成功。持ち前のパワーと精度を兼備したショットと、サーブアンドボレーを効果的に使いメドベージェフに対抗していく。第9ゲームでは白熱のロングラリーを制し、第1セットを6-3で先取した。
第2セットも隙のないテニスを見せるジョコビッチだが、第7ゲームから次第に疲労の色が見え始める。第8ゲームで今試合初めてのブレークポイントを握られるも、サーブアンドボレーで凌ぎ何とかキープに成功。互いにサービスゲームをキープして迎えたタイブレークでは、ジョコビッチは先にミニブレークを許してから一気にギアを上げ、2セットアップとする。
第3セットもジョコビッチが主導権を維持。抜群のコートカバーリングでメドベージェフの強打、配球を読む場面が増え、ドロップショットも交えてポイントを量産する。第5ゲームでブレークバックを許すも冷静なプレーに徹したジョコビッチは、直後の第6ゲームですかさず2度目のブレークに成功。サービング・フォー・ザ・チャンピオンシップとなった第9ゲームを難なくキープし、3時間16分で勝利を収めた。
この結果ジョコビッチは、男女選手を通じてマーガレット・コート(オーストラリア)に並ぶ史上最多タイとなる四大大会24度目の優勝を達成。テニス界に新たな歴史を刻み込んだ36歳のジョコビッチは、試合後の表彰式で喜びと家族への感謝の言葉を口にした。
「子どもの頃に描いていた夢が実現しました。これまで多くのことがあって、その中で多くの仲間、家族が私を支えてくれて今日に至ることができました。本当に感謝しています」
再び金字塔を打ち立て、大会後には世界ランキング1位に帰り咲くジョコビッチ。衰えを感じさせないプレーで驚異的な強さを誇っている。ツアー終盤戦もさらなる活躍に期待したい。
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